SNSサービスや動画配信サービスを活用したマーケティングの手法を取る企業が増えており、より効果的な訴求ができるという理由で、人気のあるインフルエンサーを起用する方法が注目を集めています。

そこで重要となるのは、自社の商品やサービスとマッチしたインフルエンサーを選定することです。

今回はインフルエンサーキャスティングの概要から実際のキャスティング方法の紹介、メリットとデメリットまでを一気に解説していきます。

インフルエンサーキャスティングとは?

インフルエンサーキャスティングとは、依頼者に対して適切なインフルエンサーを紹介してくれるサービスのことです。

インフルエンサーのキャスティングを行う際には、自社の商品やサービスとマッチしたインフルエンサーを起用することが重要となります。

ただ、多くのインフルエンサーの中から最適なインフルエンサーを探し出すのにはノウハウが必要となり、手間となることが多いです。

インフルエンサーキャスティングを利用することで、このような課題をクリアにした上でのキャスティングが可能となります。

インフルエンサーをキャスティングする方法

それでは、インフルエンサーをキャスティングする方法について見ていきましょう。

インフルエンサーキャスティングを企業に依頼する

インフルエンサーキャスティングを企業に依頼する場合は以下の2つのパターンに分けられます。

  • キャスティング専門会社
  • プロダクション/事務所

それぞれ詳しく見ていきましょう。

キャスティング専門会社

依頼者の施策にマッチしたインフルエンサーを紹介してくれる会社のことです。

キャスティングを専門で行っているのでキャスティングのノウハウを持っており、スムーズな案件の進行が可能になります。

ただインフルエンサーとの関係が深いわけではないので、中にはキャスティングの調整が難しいケースもあります。

プロダクション/事務所

インフルエンサーが所属しているプロダクションや事務所のことです。

自社でインフルエンサーの管理を行っているので、インフルエンサーの特徴を理解しているので、依頼者の施策にマッチしたインフルエンサーのキャスティングができます。

キャスティングをしたいインフルエンサーがいる場合はプロダクションや事務所に依頼するのが基本です。

インフルエンサーに直接依頼する

キャスティング会社やプロダクション、事務所に所属していないインフルエンサーに対してはメールやSNSなどで直接依頼をする形となります。

企業を介さないのでコスト的にはメリットですが、コンテンツなどを自社で考えることが必要です。

自社にノウハウがない場合は工数になってしまう上、せっかくインフルエンサーを起用したのに期待していた効果が出ない可能性も考えられます。

インフルエンサーキャスティングを企業に依頼するメリット

インフルエンサーを活用する場合にインフルエンサーキャスティングが効果的であることはお伝えしましたが、企業に依頼することでどのようなメリットがあるのかを紹介していきます。

プロが適切なインフルエンサーを選定・紹介してくれる

インフルエンサーを起用する際に最も重要となるのは、依頼者の商品やサービスとマッチしたインフルエンサーを選定できるか、という点になります。

今日では多くのインフルエンサーが活躍しており、自社に最適なインフルエンサーを選出することは、決して簡単なことではありません。

キャスティング会社は、マーケティングのプロが依頼者の目的や意向を汲んだ上で最適なインフルエンサーを選定・紹介してくれます。

PR施策のデータが蓄積されており、施策データに基づいたインフルエンサー選定ができる

キャスティング会社にはインフルエンサーが過去に行った施策のデータが蓄積されています。

過去の施策データをもとに実績のあるインフルエンサーを選定したり、施策の方針を決定することができ、施策が失敗するリスクを減らすことが可能となります。

マネジメントから施策実施、効果分析まで一貫して提供してくれる

キャスティング会社は、インフルエンサーをキャスティングするだけでなく、インフルエンサーのスケジュール管理などのマネジメントも行います。

また施策の実施から効果分析までを行うケースもあり、担当者の工数を大幅に削減することが可能です。

SNSマーケティングの提案もしてもらえる

キャスティング会社によっては、インフルエンサーマーケティング以外のSNSマーケティングの提案をしてくれたり、ノウハウを教えてくれたりもします。

SNSマーケティングについて相談できたりもするので、他の施策と組み合わせてより効果的にインフルエンサーマーケティングを展開することも可能です。

SNSマーケティングを強化していきたい場合は合わせて活用するのも良いでしょう。

炎上やステマ対策などのサポートをしてくれる

インフルエンサーマーケティングの最大のメリットは、SNSサービスや動画配信サービスを通して多くのユーザーに対して情報発信を行うことができる、という点です。

ただ、ユーザー数の多さや情報拡散力が高い為、炎上が起こりやすいというリスクも抱えています。また、非営利を装ったステマ(ステルスマーケティング)も疑問視されている点です。

キャスティング会社に依頼することで、炎上やステマが起こらないよう、注意や指示をインフルエンサー側に行ってくれます。

依頼者はこのようなリスクを抱えることなく、安心してインフルエンサーマーケティングを実施することが可能です。

インフルエンサーキャスティングを企業に依頼するメリット
  1. プロが適切なインフルエンサーを選定・紹介してくれる
  2. PR施策のデータが蓄積されており、施策データに基づいたインフルエンサー選定ができる
  3. マネジメントから施策実施、効果分析まで一貫して提供してくれる
  4. SNSマーケティングの提案もしてもらえる
  5. 炎上やステマ対策などのサポートをしてくれる

インフルエンサーキャスティング企業に依頼するデメリット

インフルエンサーキャスティングを企業へ依頼すると上記のようなメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。

インフルエンサーとの直接取引よりも費用は高まることが多い

インフルエンサーに直接依頼する場合であれば、発生する費用は基本的にインフルエンサーに対しての報酬のみとなります。

一方で、インフルエンサーキャスティングを企業へ依頼すると、直接依頼する際には発生しない仲介料が発生します。

仲介料やサービス料はキャスティング会社によって異なりますが、インフルエンサーに直接依頼する場合よりも費用が高くなるケースが多いです。

インフルエンサーに直接指示を出せない

インフルエンサーキャスティングを企業へ依頼した場合、自社とインフルエンサーとのやり取りについては、基本的にインフルエンサーキャスティング会社が仲介をすることになります。

自社からインフルエンサーに直接指示を出せない為、キャスティング会社と細かな打ち合わせを行うことが必要です。

また、仲介が入るため、自社からの指示がインフルエンサーに伝わるまでにタイムラグが発生するケースもあります。

スケジュールには余裕を持って進めるようにしましょう。

自社にインフルエンサーマーケティングのノウハウがある場合は直接インフルエンサーに依頼した方が良いケースがある

自社でインフルエンサーマーケティングのノウハウを持っていない場合は、インフルエンサーキャスティングを企業に依頼することで効果的に施策を進めることができます。

ただ、自社がインフルエンサーマーケティングのノウハウを持ち合わせている場合は、直接インフルエンサーに依頼した方が良いです。

例として、インフルエンサーを1名のみ起用したい場合、自社にノウハウがあればマッチするインフルエンサーを選定できます。

1名のみの起用であれば自社や担当者の負担としても大きくはない為、インフルエンサーキャスティングを企業に依頼するメリットは大きくないです。

自社の状況も把握した上で、インフルエンサーキャスティングを企業に依頼するかどうかの判断をするのが良いでしょう。

インフルエンサーキャスティング企業に依頼するデメリット
  1. インフルエンサーとの直接取引よりも費用は高まることが多い
  2. インフルエンサーに直接指示を出せない
  3. 自社にインフルエンサーマーケティングのノウハウがある場合は直接インフルエンサーに依頼した方が良いケースがある

インフルエンサーキャスティングを企業に依頼する際のオススメ企業5選

続きまして、インフルエンサーキャスティングサービスの提供をしている企業の紹介をします。

Find Model/ソーシャルワイヤー株式会社

画像:Find Model

Find Modelはソーシャルワイヤー株式会社が運営するインフルエンサーマーケティング支援サービスです。

AI及びインフルエンサーマーケティングのプロによる、インフルエンサーの選定や紹介を受けることができます。また、有名大手企業を中心に豊富なインフルエンサーマーケティングの支援実績があるサービスです。

施策の企画から実施、効果分析まで一貫したサポートを提供しています。

対応SNS:Instagram、YouTube、TikTok、Twitter

UUUM/UUUM株式会社

画像:UUUM

UUUMはUUUM株式会社が運営するインフルエンサーマーケティング支援サービスです。

YouTubeによる動画配信サービスを活用したマーケティングに特化しており、人気Youtuberをはじめとした数多くのインフルエンサーが所属しています。

人気Youtuberの動画を通して訴求力の高いプロモーションを行うことが可能で、豊富なYouTubeのノウハウを活用したサービスの利用をすることができます。

対応SNS:YouTube、Instagram、Twitter

#GROVE/GROVE株式会社

画像:GROVE

#GROVEはGROVE株式会社が提供するインフルエンサーマーケティングサービスです。

施策の企画やインフルエンサーのキャスティング、制作、投稿、レポーティングまでをワンストップでサービス提供しています。

10代~20代の若い層のインフルエンサーが多く所属しており、若い層に対してのプロモーション施策を考えている場合はおすすめです。

対応SNS:Instagram、YouTube、TikTok、Twitter

BitStar/株式会社BitStar

画像:BitStar

BitStarは株式会社BitStarが提供するインフルエンサーマーケティングサービスです。

インフルエンサーキャスティングのみならず、施策の企画やコンテンツ作成、効果分析までを一貫して提供しています。インフルエンサーマーケティングにかかる手間の大半を任せることが可能です。

YouTubeにおけるインフルエンサーマーケティングで高い評価を得ており、人気インフルエンサーが多く所属しています。

対応SNS:YouTube、Instagram、Twitter

RERAISE/RERAISE株式会社

画像:RERAISE

RERAISEはRERAISE株式会社が提供するインフルエンサーマーケティング支援サービスです。

特にTikTokをでのインフルエンサーマーケティングに強く、インフルエンサーキャスティングからTikTokをメインとした、施策の企画などもサポートをしてくれます。

TikTokを活用した、若者向けのプロモーション施策を実施したい場合は特におすすめです。

対応SNS:TikTok、YouTube、Instagram、Twitter

インフルエンサーキャスティングまとめ

今日ではSNSマーケティングが効果的な手法となってきています。

その中でもインフルエンサーを活用したインフルエンサーマーケティングは、非常に効果的な方法として注目されています。

しかし、自社の目的や施策にマッチしたインフルエンサーを選定するのは、ノウハウがない場合ですと非常に難しいのが現状です。

今回ご紹介させて頂きましたインフルエンサーキャスティングサービスを活用することで、効果的にインフルエンサーマーケティングの効果を高めることが可能となります。

無料での相談を行っているインフルエンサーキャスティング企業は多く存在している為、気になる企業があればサイトを確認してみましょう。