インスタ運用のコツをちゃんとおさえられていますか?
今や企業にとってインスタを用いた集客は必要不可欠ですが、インスタを運用する際はおさえるべきポイントがあります。
そこで、本記事では、次の3点について解説します。
- インスタ運用の基礎
- 企業がインスタ運用で集客する際に必要なコツ6選
- インスタ運用で成功している企業3選
インスタ運用を始めようとしている人も、始めているが結果が出ない人も参考にしてみてください。
インスタグラム集客とは?各SNSとの違い
Instagramは、動画や画像をベースにしたコンテンツが中心のSNSです。
また、2019年時点で、国内での月間アクティブユーザーが3,300万 1日あたりのストーリーズの利用率が70%と、登録しているだけで終わらず、実際に多くのユーザーが利用していることがわかります。
また、他のSNSと比較すると、次のような特徴があるSNSといえます。
- 国内での月間アクティブユーザーが多い
- 直感的なコンテンツ
- リツイートがないため、「ハッシュタグ」や「保存」が鍵になる
企業がインスタ運用で集客を行うメリット
企業がインスタで集客を行うメリットは次の3点があります。
- SNSから調べるユーザーの増加
- 商材をインスタ上でダイレクトに訴求可能
- 多様なアプローチが可能
インスタならではの特徴をおさえて、運用を行いましょう。
SNSから調べるユーザーの増加
1つ目が、SNSから調べるユーザーの増加です。
近年はInstagramだけでなく、TwitterやFacebookなどのSNSから商品を調べるユーザーが多くなっています。
また、Instagramでは、約90%のユーザーがビジネスアカウントをフォローしていることがわかっています。(参考:Instagram公式サイト)
そのため、Instagramでは、インスタ上で商品を検索したいユーザーが多くいるため、企業がインスタ運用で集客を行うメリットはあるといえるでしょう。
商材をインスタ上でダイレクトに訴求可能
2つ目は、商材をインスタ上でダイレクトに訴求可能なことです。
インスタでは、ショッピング機能が搭載されており、インスタ上で簡易的なショッピングサイトを構築できます。
また、商品のタグを、フィード投稿、リール、ストーリーズなどに搭載することが可能です。
そして、商品ページから商品の購入手続きをすると、外部ECサイトがインスタ上で開きます。
つまり、インスタ上で、商品の認知、商品の詳細ページの閲覧・他商品との比較、商品の購入と、一貫して行うことが可能ということになります。
そのため、企業がインスタ上で商品の集客を行うことはメリットがあるといえます。
多様なアプローチが可能
3つ目は、多様なアプローチが可能なことです。
Instagramには主に、次のような機能が搭載されています。
機能名 | 詳細 |
---|---|
フィード投稿 | ・画像や動画がメインの投稿・テキストで補足説明が可能 |
ストーリーズ | ・写真や動画がメインの投稿・24時間で消える |
ハイライト | ・ストーリーズをプロフィールに保存できる機能 ・残したいストーリーズを複数のテーマごとに保存可能 |
リール | ・60秒までの動画・ストーリーズと比較して、より多くのユーザーに配信可能 |
ショップ | ・インスタ上に作成可能な簡易的なECサイト ・各機能にハッシュタグをつけてショップに誘導可能 |
IGTV | ・15分未満の長尺の動画を投稿可能 ・フォロワー数が1万人以上のユーザーは60分まで投稿可能 |
Instagramの特徴である「画像や動画がメインのコンテンツ」は全ての機能で共通しています。
しかし、「24時間で消える」、「60秒までの動画でより拡散性がある」と、どの機能もクセがあります。
そのため、このクセをふまえた上で投稿内容を考えれば、ユーザーに対して多様な集客のアプローチが可能になります。
企業のインスタ運用で必要な3つの事前準備
企業がインスタ運用をする際の具体的なコツの解説をする前に、必要な3つの準備があります。
- 運用目的の明確化
- ペルソナの明確化
- ビジネスアカウントの作成
どれも、重要なことですので、必ずおさえておきましょう。
運用目的の明確化
インスタ運用に限らず、運用目的を明確化することが重要です。
なぜなら、運用目的が明確になって初めてペルソナの決定や、投稿内容や頻度など具体的な運用方針が決まるからです。
本記事では、インスタを用いて集客することを想定していますが、集客する背景にはさまざまな目的があります。
例えば、下記のようなものがあります。
- 実店舗への訪問者数を増やしやい
- 商品を購入してほしい
- 自社メディアの認知を広げたい
Instagramの目的として、店舗の集客を増やしたい場合は、プロフィールから予約になりますし、商品の購入であればショッピング機能から自社サイトでの購入となります。
つまり、目的に合わせてユーザーをどこに着地させるのかがを明確にすることで、運用効率的に行うことが可能です。
ペルソナの明確化
運用目的を決めたら、次にペルソナを明確にすることが重要です。
インスタ運用を行い集客するとは、言い換えれば、ファンを作ることです。また、インスタでは、ユーザーと濃いコミュニケーションができる機能が揃っています。
そのため、ペルソナを明確にしてから投稿内容を決め、ユーザーとの信頼関係を構築することが重要です。
ビジネスアカウントの作成
最後に、ビジネスアカウントの作成です。
なぜなら、個人アカウントでは下記の機能が利用できないからです。
- 「予約する」ボタンの設置
- インサイト機能(クリエイターアカウントは使用可能)
- Instagram広告の出稿(クリエイターアカウントは使用可能)
- ショッピング機能
そのため、企業がインスタ運用で集客する際には、ビジネスアカウントの作成は必須といえるでしょう。
企業がインスタ運用で集客する際のコツ6選
この章では、企業がインスタ運用で集客する際におさえておきたコツを6つ解説します。
どれも、重要なものですので、ぜひ最後まで確認してみてください。
世界観の統一
1つ目は、世界観の統一です。
後述したように、Instagramは雑誌のようなビジュアルメインのSNSです。
この特徴を踏まえると、Instagramは「世界観」といった曖昧なものを訴求しやすいSNSといえます。
そのため、想定のペルソナが共感するであろう世界観を設計し、統一させることで、獲得したい層がフォローしてくれやすくなります。
世界観は次のようなことをふまえて統一するとよいでしょう。
- アカウントの見た目(プロフィール文、アイコンなど)
- 投稿内容(文章やフォント、画像や動画の雰囲気など)
- 投稿全体の色味
- 発信内容の統一
これらの項目を統一することで、ユーザーになんのアカウントであるのか明確にすることができます。
各機能ごとの投稿目的と投稿頻度の決定
2つ目は、各機能ごとの投稿目的と投稿頻度を決定することです。
Instagramの機能は、ビジュアル重視であることは共通している特徴ですが、それぞれにクセがあります。
そのクセを生かして、機能ごとに投稿目的と投稿頻度を決め運用することが重要です。
例えば、次のように運用することがあげられます。
投稿形式 | 投稿内容 | 投稿頻度 |
---|---|---|
フィード | 商品を詳細に説明する | 毎日 |
リール | 各店舗の店員の紹介動画 | 毎日 |
ストーリーズ | 限定クーポンを配布 | 隔月1回 |
他のSNSとの連携
3つ目は、他のSNSとの連携です。
他のSNSと比較した際に、Instagramの弱点として「拡散力の弱さ」が挙げられます。
リールやハッシュタグなどを活用して拡散できますが、TwitterやTikTokなどと比べると拡散力は弱いといえます。そこで、Instagramだけでなく他のSNSも活用することが重要です。
例えば、TwitterやTikTokは多くのユーザーにリーチすることを目的に投稿し、プロフィールにInstagramのURLを設置することでInstagramに誘導することおできます。
わざわざ、投稿を確認→プロフィールに遷移→Instagramに遷移→Instagramをフォローするユーザーは、興味関心が高いユーザーであるといえます。
そのため、Instagramの弱点を補いつつ、興味関心の高いユーザーを集めることができます。
積極的なコミュニケーション
4つ目は、積極的なコミュニケーションです。
ファンづくりのためにユーザーと積極的にコミュニケーションをとっていくことが重要です。
例えば、次のような例が考えられます。
フィード投稿を使用し、ユーザーに質問する文章の投稿を行い、フィード投稿上でコメントのやりとりをする。また、インスタグラムのアルゴリズム的にコミュニケーションが活発な投稿は、話題にしてくれやすくなります。
ストーリーズやハイライトを使用し、アンケート、質問、クイズの機能を用いてコミュニケーションをはかる。
分析ツールの活用
5つ目は、分析ツールの活用です。
「ファンを獲得したいからフォロワー数を増やしたい」
「投稿から外部の自社ECサイトに集客したい」
など、インスタを運用する際、目的があります。
そのため、目的達成のために必要な指標を設定し、日々分析することが重要です。
例えば、次のような指標があります。
- リーチ数
- リーチしたアカウントの属性
- いいね、シェア、保存数
- エンゲージメント率
- プロフィールの閲覧数
- ウェブサイトのクリック数
そして、日々の分析を効率的に行うために分析ツールの活用は必須です。
分析ツールとしては、Meta社が提供している「Instagramインサイト」と「サードパーティ製のツール」の2パターンがあります。
Instagramインサイトだけでも多くの指標を分析することができますが、より多機能な有料ツールを使用することを推奨します。
サードパーティ製ツールでは、インサイトではできない下記のような内容も分析することが可能です。
- 競合アカウントの分析
- Instagram広告の分析
- 複数アカウントの管理
インスタ運用代行の活用
6つ目は、インスタ運用代行の活用です。
ここまで記載したように、インスタ運用代行はやるべきことが多いです。
そのため、一度運用してみて、思うような結果が得られない場合は、プロに頼むのは効果的でしょう。(インスタ運用代行はこちらを参考にしてください。)
インスタ運用での成功事例
ここまで、インスタ運用で集客をする際のコツを解説しました。最後に、実際にインスタ運用で成功している企業の事例を3つ紹介します。
今回紹介したコツのうち、次の3つをうまく活用している事例です。
- 世界観の統一
- 各機能の使い分け
- 積極的なコミュニケーション
ぜひ、参考にしてイメージをふくらませてください。
北欧、暮らしの道具店
世界観の統一の良い例として、北欧の食器や家具を販売する「北欧、暮らしの道具店」が挙げられます。
ペルソナ
過去になんらかの雑誌の影響を受けた人
まだ買い物をする気はなく、なんとなくインスタを物色している人
世界観
カートボタンがついた雑誌
具体的な取り組み
自然光のみを使用し、ビンテージ感を演出
さまざまな利用シーンを連想させ、つい欲しくなる気持ちにさせる
例えば、1つのコップでも、プリンを入れている画像、インテリアとして使用している画像など。
JILL STUART Beauty
各機能の使い分けのいい例として、大手化粧品ブランドの「JILL STUART Beauty」が挙げられます。]
フィード投稿
商品の紹介(商品画像、美容効果の説明など)
テキストも使用し、わかりやすく解説
リール投稿
メイクの仕方を紹介
動画でわかりやすく解説
ストーリーズ投稿
限定商品やプレゼントの紹介
24時間で消える特性を生かし、限定感を演出
スターバックス コーヒー ジャパン
ユーザーとの積極的なコミュニケーションの良い例として、コーヒーチェーン店の「スターバックス コーヒー ジャパン」が挙げられます。
UGCの活用
ユーザーのコンテンツをストーリーズに投稿
新作に関する投稿など
#スターバックス2525リレー
スターバックス25周年を記念動画
リレー形式で次つぎの別の人にコーヒーが渡っていく動画
ハッシュタグをつけてコーヒーを持っている写真を投稿すると追加してくれる
まとめ
企業がインスタで集客する際のコツを紹介しました。
Instagram基本的に自社のファンに向けた投稿からスタートさせ、徐々に新規のお客様に広める内容を投稿していくことをお勧めします。
そのため、ターゲット分析や自社アカウントのフォロワーにどういった属性があるかなど、インサイトやサードパーティ製ツールを使用して分析していきましょう。
いきなり、全てを行うのは難しいと思いますので、本記事の内容を1つ1つ実践してみてください!