Instagramには、「個人アカウント」と「プロアカウント」があります。「プロアカウント」では「クリエイターアカウント」と「ビジネスアカウント」に分類されています。
今回は、クリエイターアカウントについて、ビジネスアカウントとの違いも踏まえて解説していきます。
- Instagramアカウントの種類について
- クリエイターアカウントとビジネスアカウントの違い
- プロアカウントでできること
Instagramのクリエイターアカウントとは
クリエイターアカウントとは、インフルエンサーや著名人など、Instagramで活動するインフルエンサー向けに作られたアカウントです。
クリエイターアカウントは、企業アカウントなどのビジネスアカウントから派生した機能です。企業のプロモーション活動に協力するインフルエンサーの増加に伴い、ビジネスとパーソナルな部分を切り離して自由な活動ができるようにしたいというInstagram側の考えがあります。
クリエイターアカウントは、多くのファンがいるインフルエンサーにとって便利な機能が充実しています。
現在ではインフルエンサーだけではなく、さまざまな用途のためにクリエイターアカウントを使用しています。
クリエイターアカウントに変更する方法
クリエイターアカウントへ変更するには、Instagramの設定画面から行えます。
Instagramのアカウントを持っていない場合や、新しくアカウントを解説したい場合には、まずはアカウントを解説してください。
アカウントを開設する方法
Instagramのアカウントは、スマートフォンアプリかPCからダウンロードが可能となっており、企業やお店でアカウントを解説する場合も、開設手順は個人アカウントと同じです。
アカウントを登録するには、以下の情報のいずれかを使って作成が可能です。
- 電話番号
- メールアドレス
- Facebook個人アカウントと連携
ビジネスでアカウントを作成する場合には、個人のFacebookとは切り離した方がよいので、電話番号かメールアドレスで設定しましょう。
電話番号で登録した場合はSMSへ、メールアドレスで登録した場合にはそのアドレス宛に認証コードが届きます。届いたコードを入力したら、名前、パスワード、誕生日、ユーザーネームを決めます。
誕生日は公開されることがないので、ご自身の誕生日などを設定しましょう。ユーザーネームはアカウントのURLにもなるので、企業の名前などわかりやすいものにしておきましょう。
すでに作成してあるアカウントを変更する方法
すでにInstagramでアカウントを開設している場合は、「設定」→「アカウント」→「プロアカウントに切り替える」を選択するだけで、変更可能です。
すでにビジネスアカウントを利用している場合には、「プロアカウントに切り替える」ではなくて、「アカウントタイプ切り替え」と表示されます。
「アカウントタイプ切り替え」をタップしてから「クリエイターカウントに切り替え」をタップすると、切り替えることができます。
クリエイターアカウントとビジネスアカウントの違い
クリエイターアカウントとビジネスアカウントはまとめてプロアカウントと呼ばれます。プロアカウントは誰でも無料で使うことができ、拡散や分析力が優れています。
ビジネスアカウントは、主に企業が登録しており、クリエイターアカウントは有名人やインフルエンサーが登録しています。同じプロアカウントですが、それぞれ違いがあるので紹介していきます。
選択可能なカテゴリ
クリエイターアカウントとビジネスアカウントでは、選択できるカテゴリが異なります。クリエイターアカウントの方が、種類が豊富になっています。
カテゴリによって運用や機能に違いはありませんが、自分に合ったカテゴリを選択しましょう。
個人ブログ/商品・サービス/芸術・技術/ミュージシャン・バンド/ショッピング・小売り/健康・美容/食料品店
DJ/Fitness Trainer/アーティスト/インテリアデザインスタジオ/ウェブデザイナー/グラフィックデザイナー/ゲーマー/ゲーム動画クリエイター/コメディアン/コンサートツアー/シェフ/ジャーナリスト/スポーツ選手/ダンサー/デザイナー/デジタルクリエイター/ニュース司会者/ファッションデザイナー/ファッションモデル/フィットネスモデル/ブロガー/プロデューサー/ミュージシャン・バンド/モチベーショナルスピーカー/ライター/映画の登場人物/映画監督/音楽家・ミュージシャン/科学者/監督・コーチ/起業家/建築デザイナー/公人・著名人/写真家・フォトグラファー/政治家/政治関係者/動画クリエイター/俳優/編集者/立候補者
運用するアカウントに沿ったカテゴリーの設定を行っていきましょう。
設置できるボタンの種類
ビジネスアカウントでは4種類のボタンを設置できますが、クリエイターアカウントでは2種類しか設置できません。
ビジネスアカウントでは、ボタン設置で予約までの手順をInstagramで簡単に行うことが出来ます。
- 電話
- メール
- 道順
- 予約する
- 電話
- メール
また、クリエイターアカウントはカテゴリと連絡先のボタンを非表示にできます。非表示にすると、他のユーザーがアカウントを見たときに、個人アカウントと見た目を同じにできます。この機能はクリエイターアカウント専用の機能です。
ダイレクトメッセージの受信箱
ビジネスアカウントではメッセージの受信箱は1つしか持てませんが、クリエイターアカウントは2種類使用できます。
メインと一般にわけられるので、ファンからの受信箱と、企業からの受信箱などわけることができます。
更に、各フォルダで受信箱、未読、フラグに振り分けられます。
重要なメッセージを見逃すことがなくなるので、受信箱を2種類持ちたい場合にはクリエイターアカウントがおすすめです。
クリエイターアカウントのメリット
クリエイターアカウントに変更することで、個人アカウントではできなかったさまざまな機能を使えるようになります。
クリエイターアカウントに変更するメリットは、以下の6つです。
- インサイト機能を使えるようになる
- ブランドコンテンツ広告を使えるようになる
- 予約投稿ができるようになる
- 電話・メールボタンが設置できるようになる
- ショッピング機能を使えるようになる
- ダイレクトメッセージの返信テンプレートを作成できる
それぞれ詳しく紹介していきます。
インサイト機能を使えるようになる
インサイト機能は、Instagramが無料で提供している自分のアカウントを分析できる機能です。フィード投稿や、ストーリーズ、リールなど閲覧したフォロワーの合計数などを確認できます。
更に詳細ページでは、過去にリーチしたアカウントの内訳やインプレッション数、どこから流入してきたのかまでわかります。
インサイト機能を活用することで、投稿の改善点や集客したい客層にターゲットを絞れているか確認できるため、Instagramからwebサイトの商品を販売したり、問い合わせを増やしたりしたい場合など、さまざまな場面で役に立つ機能です。
インサイト機能を活用して投稿を分析することで、どの投稿が反応が良かったかわかり今後の投稿の質を向上させることができます。
ブランドコンテンツ広告を使えるようになる
ブランドコンテンツ広告とは、インフルエンサーの投稿を企業が広告として使用できる機能です。ブランドコンテンツ広告はビジネスアカウントでは使用できず、クリエイターアカウントのみで使える機能です。
インフルエンサーは消費者目線で投稿を作成しているので、クオリティの高い広告を配信できます。更にインフルエンサーの投稿なので、ユーザーに馴染みやすくPR感を与えずにアピールができます。
広告には内部リンクが設定されており、ユーザーはクリックすることによってインフルエンサーのアカウントを見ることが出来ます。
ブランドコンテンツ広告は、インフルエンサーもより多くのユーザーに投稿を見てもらえるので、インフルエンサー側も企業側にもメリットのある広告です。
予約投稿ができるようになる
Facebookとの連携が必要になりますが、通常のフィード投稿やリール、IGTVで予約投稿ができるようになります。
もともと予約投稿ができるのはビジネスアカウントだけでしたが、2019年9月からクリエイターアカウントでも予約投稿ができるようになりました。
Instagramでは、アクセス数が増える時間帯に合わせて投稿をしなくてはいけませんでしたが、予約投稿を活用すれば時間に左右されず投稿ができるようになりました。
ただし、予約投稿はInstagramのアプリ内から予約はできず、Facebookが提供する、「クリエイタースタジオ(Creator Studio)」のサイト内から予約投稿が可能です。
クリエイタースタジオでは、予約投稿だけではなく、インサイトのような様々なデータを見ることもできます。
電話・メールボタンが設置できるようになる
電話やメールボタンを設置することで、Instagramを見たユーザーからすぐに連絡ができるようになります。
直接連絡ができることで、効率よく集客へ繋げることが可能です。電話やメールボタンの設置は、ホーム画面にあるプロフィール編集から行えます。
ショッピング機能を使えるようになる
ショッピング機能とは、Instagramの投稿に商品のタグをつけて直接商品が購入できる機能です。
以前はビジネスアカウントでしか使えませんでしたが、クリエイターアカウントでも利用できるようになっており、企業だけではなく、個人で活動しているデザイナーやハンドメイドアクセサリーなども販売できます。
Facebookと連携し、Facebookページの設定、またはビジネスマネージャでカタログを作成することによって、Instagramで商品を販売することができます。
また、タグ付けをしておくと、ユーザーが気になる商品をタップした際にInstagram内のショップページに誘導できます。ショップページからは商品を購入できる外部サイトへ遷移でき、簡単に購入できます。
ユーザーは、欲しいと思った商品を数回のタップで購入できる気軽さから、売上増加に繋がります。通常の投稿を広告として利用できるので、広告費をかけずにユーザーを外部サイトへ誘導することが可能となります。
ダイレクトメッセージの返信テンプレートを作成できる
プロアカウントには、DMテンプレート機能があります。DMテンプレート機能では、作成した文章を保存しておき、テンプレートとして使用することができます。
仕事でInstagramを使っていると、何度も同じ問い合わせを受けることがあります。テンプレートとして保存しておけば、毎回文章を作成する手間を減らすことができます。
クリエイターアカウントのデメリット
多くの機能が使えるようになり便利なクリエイターアカウントですが、デメリットも存在します。
デメリットは以下の2つです。
- アカウントを非公開にできなくなる
- 個人アカウントに変更するとデータがリセットされる
詳しく見ていきましょう!
アカウントを非公開にできなくなる
クリエイターアカウントは、アカウントを非公開にすることはできません。集客のためにしようするなら非公開にする必要はありませんが、中には自分だけに残しておきたい投稿もあるかもしれません。
その場合には個人アカウントに変更することで、アカウントを非公開にできます。
個人アカウントに変更するとデータがリセットされる
個人アカウントとプロアカウントは無料で、好きなタイミングに変更することが出来ます。個人アカウントからクリエイターアカウントに変更することもできますし、クリエイターアカウントからビジネスアカウントに変更することもできます。
しかし、プロアカウントから個人アカウントに変更すると、今までのインサイトがリセットされてしまいます。その後再度プロアカウントに戻してもインサイトのデータは元に戻らないので、注意が必要です。
クリエイタースタジオがアプリで使えない
クリエイタースタジオは、予約投稿やさまざまなデータを見ることができて便利な機能ですが、Instagramのアプリ内では使用することができません。
ブラウザから見る必要があり、PC用のデザインになっています。そのため、スマートフォンからだと使いにくくほとんどの人はパソコンから利用しています。
またリリースされたばかりのサービスなので、今後のアップデートで改善されるかもしれませんが、今はスマートフォンユーザーにとってはデメリットとなっています。
ユーザーから見たプロアカウントのイメージ
プロアカウントに変更すると、使える機能が増えるだけではなくユーザーからの印象も変わります。Instagramのプロアカウントについて、Instagramから興味深いデータが出されています。
Instagramのプロアカウントに対する印象
公式のデータを見ると、Instagram利用者の80%がプロアカウントをフォローしており、50%が広告を見ると関心が高まると答えています。
個人アカウントからプロアカウントに変更することによって、更に投稿を見てもらえたり、信頼感に繋がる可能性があります。
Instagramアカウントの認証バッジ
Instagramでは、スパム対策として芸能人や人気ブランドに本物であることを証明する認証バッジをつけるようになりました。
認証バッジは青いチェックマークで、このマークがついているとユーザーからの信頼度が高まります。認証バッジは、「設定」→「アカウント」→「認証リクエスト」から申請できます。
条件を満たしていれば誰でも申請できるので、プロアカウントにして更に信頼度を高めたい場合には申請しておきましょう。ただし、Instagramの利用規約やコミュニティ規定を守っていることはもちろん、有名でなくてはいけません。
虚偽の申告でバッジを取得した場合には認証バッジを取り消され、アカウントを削除されるなど厳しい措置を取られる可能性があるので、注意が必要です。
まとめ
Instagramでは、プロアカウントにすることで分析機能や予約投稿など、さまざまな機能を使えるようになります。
広告効果や集客効果を見込めるので、企業やブランドでアカウントを開設する場合には運用する目的を決めて、クリエイターアカウントにするかビジネスアカウントにするかを選択しておきましょう。
Instagramを正しく使って、多くのユーザーへの発信に役立ててください。