国内外を問わず多くのユーザーが利用するSNS「Instagram」。画像や動画を共有し、いいねやフォローを集めたり、友人とコミュニケーションをとったりするのが目的ですが、画像の投稿方法や保存といった操作に、不慣れな方は戸惑ってしまうことも。
この記事では、基本となる画像の投稿や保存方法、応用としてリールやストーリーズといったコンテンツの発信方法も含めて解説します。
Instagramは「投稿」や「保存」でさらに楽しい
他のユーザーの投稿を眺めるだけでも楽しめるInstagram。自分でも写真や動画を投稿したり、他のユーザーの投稿を保存したりできると、Instagramを利用する幅がさらに広がります。
まずは、基本となる投稿や保存といった機能について、詳しく見ていきましょう。
Instagramの「投稿」機能とは?
Instagramの基本となる「投稿」機能とは、タイムライン上に自分の写真をアップロードして「誰でも見られる」ように発信することを指します。タイムラインを見られる範囲は自分で設定でき、知らない人に見られたくない方は公開範囲を限定した「鍵アカウント」として運用することも可能です。
より多くのユーザーに投稿を見つけてもらい、いいねやフォローをもらいたい場合は、アカウントを公開設定にし、見つけてもらいやすいように「ハッシュタグ」を設定します。ハッシュタグは、投稿を端的に説明するキーワードのようなものと捉えておきましょう。
画像は1枚から投稿でき、複数選択することも可能。画像ではなく動画を投稿することもできるので、どんなアカウントにしたいのか考えながら投稿するコンテンツを選択しましょう。
Instagramの「保存」機能とは?
Instagramに日夜アップロードされ続ける画像や動画ですが、これらのコンテンツはWeb上にアップロードされたコンテンツのように保存やコピペができません。その代わりに利用されるのが「保存」機能です。
保存機能を活用すれば、Webサイトをブックマークするときのように投稿を保存しておけるので、いつでも好きなときに保存した投稿を再表示できます。画像は直接保存できませんが、投稿を覚えておける、というイメージです。
注意点として、データをまるごと保存しているわけではないので、保存した投稿が投稿主によって削除されたり非公開にされたりすると再度閲覧できなくなります。
Instagramで写真や動画を投稿する際の手順を紹介
ここからは、実際にInstagramで写真や動画を投稿する際の手順を紹介します。
- 投稿したい写真や動画を用意する
- 「投稿」ボタンから画像を編集する
- キャプションを記入して投稿する
一つずつ見ていきましょう。
1.投稿したい写真や動画を用意する
まずは投稿する写真や動画を用意しましょう。既に撮影した写真や動画がある場合は自身の端末からコンテンツをアップロードして投稿の準備を進めます。
今から撮影して投稿する場合は、Instagramのアプリ上で撮影したコンテンツをそのままアップロードし、投稿しましょう。
2.「投稿」ボタンから画像の編集を行う
Instagramでは、自分のコンテンツを投稿したり他のユーザーの投稿を閲覧したりするだけでなく、画像の編集機能が備わっています。
豊富なテンプレートを活用し、画像の色味をワンタップで変更したり、コントラストや色彩を細かく変更したりといった機能が付随しているので、誰でも手軽に写真をオシャレに加工できるのが魅力です。
編集せずにアップロードすることも可能ですが、空気感や雰囲気をプラスしたい場合はぜひ活用してみましょう。
3.付随する情報やコメント、タグを記入し投稿
画像や動画を投稿する際には、画像とセットで、キャプションと呼ばれる「本文」を記入します。自由に記入できますが、Instagramのセオリーとしては、画像の補足説明や思い出を文章で説明することが多いです。
また、キャプションには説明以外にも「ハッシュタグ」というキーワードを設定できます。
ハッシュタグを設定するには、#(半角シャープ)を打ち込み、その直後に設定したいキーワードを記入。そのタグがどれだけ利用されているのかが表示されるので、多くのコンテンツが投稿されているタグを設定すれば、多くのユーザーに見つけてもらいやすくなります。
他にも、写真や動画を撮影した位置情報を追加したり、一緒に写っているInstagramユーザーのIDを写真上に表示したりといった加工ができるので、ぜひ活用してみましょう。
Instagramで写真や動画を保存する際の手順を紹介
ここからは、Instagramで写真や動画を保存する際の手順を紹介します。
保存したい投稿の「保存」ボタンをタップ
保存したい投稿を見つけたら、「保存」ボタンをタップします。
保存ボタンは投稿されている写真や動画の直下にある「しおり」マークが目印。ブックマーク機能とも呼ばれ、ブラウザのブックマークと同じように「いつでも投稿を見返せる」機能と言えます。
保存が完了すると、しおりのマークが白色から黒色に変わるので、見落とさないように注意しましょう。
保存した投稿は、「プロフィール」画面の右上にある「メニュー」の中にある「保存済み」からいつでも確認できます。スマホでもPCでも確認できるので、どちらでも表示できることを確かめてみましょう。
保存した投稿を誰かに見られることはないので、自分だけのブックマーク機能として活用可能。仮に他のユーザーへ発信したい場合は「まとめ」機能を使うと、保存した投稿をまとめて発信できます。
保存を解除したい場合はもう一度しおりマークをタップ・クリックすれば完了です。
ブックマーク後に利用したい「コレクション」機能
ある程度Instagramを使いこなせるようになると、保存した投稿が多くなり、分類したくなるでしょう。そんな時に便利な機能が「コレクション」。保存した投稿を自分の好みに合わせて分類できる機能で、ブラウザでいう「ブックマークフォルダ」と同じように使えます。
使い方は簡単で、先ほどと同じように「プロフィール」から右上の「メニュー」をタップし、「保存済み」へ移動。さらに右上の「+」ボタンをタップすると、新規のコレクションを追加できます。
コレクションのタイトルを変更したら「次へ」をタップし、コレクションの中に追加したい保存済みの投稿を選択しましょう。終わったら「完了」をタップし、コレクションを完成させます。
既に作成したコレクションへ新たに投稿を追加したい場合は「保存」のしおりマークを長押し・タップし、投稿を追加したいコレクションを選択して完了です。コレクション機能を活用して、Instagramのお気に入りの投稿をいつでも見返せるように整理しておきましょう。
端末へデータを保存するなら「Insta Downloader」を使おう
先述したとおり、Instagramは投稿されている画像や動画をダウンロードして端末に保存できません。しかし、専用の外部サイトを活用すれば端末へデータを保存できます。
利用するのは「Insta Downloader」。Webサイト上で投稿をダウンロードでき、利用は無料なのでぜひ利用してみましょう。
まずは保存したい投稿のURLをコピーします。リンクをコピーするには、お目当ての投稿の右上に表示されている三点のメニューをタップし「リンクをコピー」をタップするだけです。PCの場合は、投稿を開いた際のURLがそのままリンクになります。
URLをコピーしたらInsta Downloaderへ移動し、URLを検索窓に貼り付けましょう。「download」ボタンを押し、保存したい投稿が表示されたら写真の下にある「Download file」を押して端末へデータをダウンロードします。
注意点として覚えておいていただきたいのが著作権の侵害についてです。Instagramに投稿されている画像や動画は誰かの著作物である可能性が高く、勝手に編集してどこかへ投稿したり、商用利用したりすると著作権侵害に該当し、処罰の対象になりかねません。
事前に承諾を取ったり、ダウンロードした画像や動画は私的利用に留めたりといった配慮をし、トラブルを未然に防ぐことが大切です。
【応用編】予約投稿やリール、ストーリーなどの使い方を解説
ここからは、Instagramの機能をさらに使い倒せるよう、応用編として「予約投稿」や「リール」「ストーリー」といった機能についても解説します。
予約投稿は「クリエイタースタジオ」の利用がおすすめ
Instagramの運用に取り組んでいると、次第に「決められた時間に自動的にアップロードしてくれる予約投稿機能が欲しい」と思う方も少なくありません。しかし、Instagramには予約投稿を行う機能が搭載されていないので、外部のツールを使う必要があります。
そこで検討していただきたいのが「クリエイタースタジオ」というツール。InstagramやFacebookを提供するmeta社が提供する、実質的な公式ツールです。クリエイタースタジオを活用すれば、簡単に予約投稿や分析が行えるので、企業のSNSマーケティングにも役立ちます。
事前の準備として、Instagramのアカウントをプロアカウント(ビジネスアカウント)へ切り替えておきましょう。ユーザーからの反響を分析できる「インサイト機能」も使えるようになるので、インスタ運用に取り組むなら切り替えて損はありません。
まずはクリエイタースタジオへ移動し、自分のFacebookアカウントへログインします。その後、クリエイタースタジオの管理画面へ移動し、FacebookアカウントとInstagramアカウントを連携させましょう。これで準備は完了です。
連携が完了したら、クリエイタースタジオの管理画面からInstagramへ投稿できるようになります。「コンテンツライブラリ」の画面左上にある「投稿を作成する」をクリックし、「Instagramフィード」をクリック。
「コンテンツを追加する」から追加したい画像や動画を選択し、「キャプションを書く」に本文やタグを設置していきましょう。場所を追加することも可能です。
投稿ができたら、右下の「公開する」ボタンの隣にある「▽」をクリックし、「スケジュール」を選択。公開したい日時を設定したら「公開する」をクリックして完了です。
Instagramは毎日投稿や定期的な更新が重要なSNS。毎日同じ時間に投稿するのは骨が折れるので、予約投稿の機能を上手く使いながら日々の更新を続けていきましょう。
ストーリーズは24時間で消える気軽な発信方法
Instagramで人気の機能が「ストーリーズ」。Instagramのタイムラインを開いたときに画面上部に並ぶアイコンをタップすると自動で表示されるのがストーリーズで、24時間で消える期限付きのコンテンツです。
ストーリーズには動画や画像を掲載でき、掲載したまま置いておくと24時間で消去されます。しかし、「ハイライト」に移動させてストーリーズを整理しつつ保存したり、投稿にシェアしたりすることも可能です。自由度の高い発信方法と言えますね。
ストーリーズは様々なステッカーを追加したり、編集や加工を加えたりできるので、多くのユーザーが利用する機能のひとつ。フォロワーのタイムライン上に表示されるので視認性が高く、多くの人の目に留まりやすいというのもメリットの一つです。
日常の小さな記録だけでなく、後ほど投稿やハイライトに移動する予定のコンテンツも投稿して、ストーリーズを充実させましょう。
リールはショートムービーを手軽にアップできる機能
Instagramには「画像」「動画」の他に「リール」と呼ばれるショートムービーも投稿できます。リールは通常の動画とは異なり、用意されているBGMを後ろに流しながら動画を制作できる機能です。TikTokやYouTubeショートと同様の機能と言えるでしょう。
投稿の内容によっては画像や通常の動画よりも注目を集めやすく、手軽にキャッチ―な動画が作れるので多くのユーザーが活用しています。最大で60秒という尺の短さも制作・投稿のハードルを下げていますね。
まずはストーリーズの投稿画面へ移動し、画面下部の「リール」をタップ。リールの作成画面へ移動しましょう。左側に5つのアイコンが並んでいますが、それぞれ以下のような意味を持っています。
- 「Length」は動画の長さ(15秒/30秒)
- 「音源」は使用するBGM
- 「速度」は動画の録画スピード
- 「エフェクト」は追加するARエフェクト
- 「タイマー」は動画の録画時間
また、真ん中下部のアイコンは「リール」ボタンで、タップしたら撮影を開始し、もう一度タップすると撮影を停止するもの。短い動画を複数回に分けて撮影し、最終的に切り貼りしながら一つの動画に仕上げるのがリールなので、このボタンは頻繁に使用します。
まず音源を設定した後にその音源でよく使われている動画の構成を確認し、イメージに合わせて動画を挿入・撮影します。その後、エフェクトや速度を調整しながら数回撮り直し、音源と重なるようにLengthの設定や切り貼りを行い、動画素材を作りこみましょう。
完成した素材を繋ぎ合わせれば、1本の動画が完成します。始めのうちは難しいかもしれませんが、他のユーザーが投稿しているリールも参考にしつつ、理想のリールを作ってみましょう。
ハッシュタグの付け方やバズらせるコツ
Instagramを利用するからには「バズる」経験をしてみたいもの。しかしInstagramは拡散性が弱いSNSなので、他のSNSに比べてバズりにくいと言えます。
そんなInstagramで多くの人の目に留まるためには、ハッシュタグを使いこなすのが大切。ハッシュタグには様々なものがあり、自分で新しいタグを生み出すこともできます。そして、活発なタグと使われていないタグが存在し、これらの使い分けが重要です。
たくさんの人が使っているタグを埋め込めば、フォロワーが少なくても多くのユーザーへ投稿を届けられるのです。しかし活発なタグはその分利用するユーザーも多いため、投稿がすぐに流されてしまうというデメリットが存在します。
狙いたいのは「おすすめの投稿」としてInstagramのアルゴリズムに評価され、発見タブの上位に自分の投稿が表示されること。
特定の活発なタグで高い評価を獲得できれば、新規投稿に流されにくくなり、自分の投稿が多くの検索ユーザーに見つけてもらえます。結果として、バズりやすく、フォロワーの増加にもつながるでしょう。
アカウントの方向性やブランディングをあらかじめ確立したうえで、その雰囲気に沿った投稿やタグ設定を続けていれば自ずと成果は出てくるはずです。同様のタグで伸びている投稿を分析しながら、「バズる」ために更新を続けましょう。
さまざまな機能を活用してInstagramをさらに楽しもう
Instagramは通常の投稿以外にも様々な機能が搭載されたSNS。使いこなすには少し時間やコツがいりますが、慣れてくると適した方法でコンテンツを発信できるので、Instagramがさらに楽しくなるはずです。
この記事で紹介した内容を参考にしつつ、ぜひ自分らしくInstagramを楽しんでみてくださいね。