TikTok(ティックトック)は、中国のバイトダンス社が2016年に提供開始したショート動画SNSサービスです。
日本国内でも2018年頃から10代、20代の若年層を中心に流行し、2018年の新語・流行語大賞で「TikTok」がノミネートされたり、JC・JK流行語大賞2018でアプリ部門1位になるなど爆発的に普及しました。
これまではC to C向けのショート動画サービスのイメージが強いTikTokでしたが、最近では企業のTikTok活用も増えており、飲食店が料理を作る動画、不動産の賃貸紹介、ビジネスノウハウ、企業紹介など、様々なシーンでTikTokを活用した情報発信が増えてきています。
そこで本記事では、TikTokの基本機能とビジネス活用法を解説しています。
TikTokとは?どのようなサービスで何ができるのか?
TikTokとは①BGM付きの短尺動画を作成・投稿することができる
TikTokを簡単に解説すると、15秒〜60秒の短い動画を作成・投稿できる短尺動画のプラットフォームです。
TikTok内の編集機能を使用することで、下記7つの編集を行うことができます。
- 動画の撮影・カット
- 複数の動画を繋げて編集する
- 再生速度を変更する
- 音楽の挿入・音量の調整
- アフレコ・音声加工
- テキストの挿入
- 動画のエフェクト
動画編集アプリやソフトを使わずとも簡単に動画を撮影・編集・投稿できることから、ショート動画のプラットフォームとして流行しています。
TikTok動画のサンプル
TikTokとは②全世界で10億人、国内950万人が利用する注目のサービス
TikTokの利用ユーザー数は全世界で10億人、日本国内でも950万人が利用するサービスへと成長しています。
全世界ではInstagramと並ぶMAU数となっていて、日本国内では他のSNSサービスに劣るものの爆竹の勢いでMAU数を伸ばしています。
実際、上記図の通りにFacebookやInstagramが1億人を突破する半分の期間でTikTokは1億人を突破しています。
2021年12月22日にITセキュリティ企業のCloudFlare社が発表した調査データによると、全世界で最も人気のあるドメインランキングにて、TikTokがGoogleを追い越し1位になったというデータも出ています。
このような背景から、今後も世界・日本国内でMAU数を大きく伸ばすプラットフォームであることがお分かり頂けると思います。
TikTokとは③利用ユーザー層
博報堂社が2021年に実施した”コンテンツファン消費行動調査”によると、TikTokは若年層が主体のプラットフォームであるが、平均年齢は34歳であり、この数字は2019年以降に毎年上昇しているというデータが発表されました。
10代のイメージが強いTikTokですが、今後は幅広い年代で利用されるプラットフォームになっていくことが想定されます。
TikTokとは④運営会社は中国のByteDance社(バイトダンス)
TikTokを運営しているのは、中国の「ByteDance社(バイトダンス)」です。
2012年に創業のスタートアップ企業ですが、数々のアプリを大ヒットさせている会社です。日本で言う「SmartNews」のようなニュースアプリ「Toutiao(今日頭条)」は、月間アクティブユーザー2.6億人にもなります。
日本では2016年8月にバイトダンス社の日本法人が設立されています。
TikTokの使い方(閲覧編)
ここまでにTikTokの基本情報を紹介してきました。ここからはTikTokに興味を持った方に向けて、TikTokの使い方を解説していきます。
TikTokはアプリを開くとすぐに動画が再生されます。次の動画を閲覧するには上にスワイプ、戻るには下にスワイプすれば遷移することができます。
動画再生画面の右にある赤い「+」を押すことでフォローを行うことが可能です。他にも動画再生画面の右にある「ハートマーク」を押すことでいいねができ、「コメントマーク」を押すことでコメント、「矢印マーク」を押すことでLINEなど他SNSでのシェアを行うことが可能です。「矢印マーク」の先ではシェア以外にも動画の保存なども行うことが可能です。
TikTokの使い方(投稿編)
次にTikTokに動画を投稿する方法を解説していきます。
アプリを開いた後に画面下部にある「+」を押すことで動画撮影を行うことができます。予め撮影した動画をアップしたい場合は、動画撮影画面の右下にある「アップロード」を押すことで動画をアップロードすることができます。
TikTokで動画を撮影する場合は、十分な長さの動画を撮影できると、画面下部に赤いチェックボタンが表示されるようになります。赤いチェックボタンを押すと編集画面に遷移することができます。
撮影した動画やアップロードした動画は、TikTok内の編集機能で編集を行うことができます。
- 動画の撮影・カット
- 複数の動画を繋げて編集する
- 再生速度を変更する
- 音楽の挿入・音量の調整
- アフレコ・音声加工
- テキストの挿入
- 動画のエフェクト
上記記載の通りにエフェクトをかけたり、テキストを挿入するなど、動画を自由に編集することが可能です。
TikTok内の編集機能も充実していますが、より動画のクオリティを上げるために編集ソフトやアプリを利用するケースもあります。TikTok用の動画編集に利用できる動画編集ソフト・アプリの紹介は別の記事で解説させて頂きます。
TikTokのビジネス活用事例
C to Cの動画配信アプリのイメージが強いTikTokですが、最近ではビジネス活用も急激に増加しています。
- 不動産紹介にTikTokを活用するケース
- 飲食店がお店の雰囲気や料理動画をTikTokで配信
- ベンチャー企業が採用目的で社内の雰囲気をTikTokで紹介
- ノウハウ系の短尺動画をTikTokで配信
など、TikTokをビジネス活用し、自社のブランディングやプロモーション、採用などに繋げる動きが活発化しています。
TikTokビジネス活用事例①Simple NAIKEN
Simple NAIKENは、賃貸・売買不動産としてTikTokで物件紹介をしているアカウントです。
昨今の感染症もありオンライン内見をする方も増える中、Simple NAIKENでは分かりやすくTikTokの動画コンテンツとして物件を紹介しています。
121.Kフォロワー、2.4Mいいねと多くのユーザーへのアプローチを実現しています。
TikTokビジネス活用事例②とある飲食店のTikTok(kiwami_jyosibu_kumi)
とある飲食店のTikTokでは、働くスタッフが踊っていたり、新しいメニューの紹介などのコンテンツを配信しています。
お店の雰囲気やメニューが分かりやすく伝わるTikTokアカウントとなっていて、44.8Kフォロワー、457.4Kいいねと多くのユーザーに見られるアカウントとなっています。
TikTokのビジネス活用③就活ナビ
就活ナビでは、企業紹介や就活攻略ノウハウにTikTokを活用しています。
全体で12.9Kフォロワー、148.6Kいいねと多くの学生にアプローチすることを実現しています。
まとめ
TikTokは若年層向け、C to C向けのプラットフォームであるイメージをお持ちの方がまだまだ多いと思いますが、徐々に幅広い年齢層に受け入れられはじめ、企業の発信も増加傾向にあります。
何よりもTikTokの動画は、YouTube、Instagram、Twitter、LINEなど、他の媒体へのシェアも簡単であり、TikTok以外のプラットフォームでも2次活用や拡散することが期待できます。
可能性が広いTikTokを利用することにより、今までにないビジネスチャンスを獲得することが期待できますのでご興味ある方はTikTokを活用してみてください。