インスタグラムやTikTokなど、SNSの利用が頻繁になった昨今。
よく聞く言葉に「インフルエンサー」「インフルエンサーマーケティング」といったものがあるかと思います。
「インフルエンサー」とは、世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のことを指し、その様な人物の発信する情報を企業が活用して宣伝することを「インフルエンサーマーケティング」と呼びます。
本記事では、今後企業でのInstagram運用で欠かせないものとなる「インフルエンサー」を活用したマーケティングについて、事例とともに解説して行きます。
詳しく解説して行きますよ・・・!
Instagramのインフルエンサー・インフルエンサーマーケティングとは?
前述したように「インフルエンサー」は、その人の行動によって大きな影響を与えることができる人物を指します。
SNS利用ユーザーが増加していく今の時代、インフルエンサーの及ぼす効果は社会現象を巻き起こすほどとなっています。
インフルエンサーが紹介した商品が次の日には売り切れてしまうといったこともよく起こる現象です。
たくさんのユーザーがフォローしているインフルエンサーがPRした商品・サービスはネット上であっという間に拡散されていき、Yahoo!ニュースや各種メディア・テレビなどで話題になります。
そんなインフルエンサーの拡散力を利用した手法のことを、インフルエンサーマーケティングと呼びます。
まだ知名度が低く、会社・アカウントのSNSを開設したばかりの企業では、商品やサービスの知名度は低いことがネックになりますが、企業がインフルエンサーに依頼し、自社のサービスやPRして貰いたい商品を紹介してもらうことで一気に知名度を上げることも可能なのです。
YouTuberの「きりまる」さんは『Qoo10』とコラボ!
インフルエンサーのPRによって知名度が向上します!
また、このインフルエンサーマーケティングが生まれることで、消費者の購買行動にある変化が生じていると言われています。
以前までは、企業からの広告やPR活動によって、ユーザーへマーケティング活動が行われて来ました。
しかしInstagramなどの利用数が増え、企業がSNSを活用することで、一般ユーザーとのコミュニケーションが取れるようになったのです。
そうすることでInstagramを利用しているユーザーが、実際に利用した商品やサービスのクチコミをSNSに投稿することで拡散されて行きます。
企業→ユーザーへのマーケティングの流れが、各SNSの台頭で
企業⇆ユーザー間でのマーケティングの流れになったんですね!
その後、潜在的にニーズはあるけどその商品・サービスを利用していない、知らないユーザーが拡散されたクチコミを見ることによって購買に繋がるケースが多くなって来ています。
また企業アカウントによせられた質問や返信などにも一般消費者のリアルな声が反映されているので、自社商品・サービスの改善につなげることも可能なのです。
特に自身の好きなモデルや芸能人が使用している商品・サービスがSNSを通して顕在化されることで、購買につながりやすくなっています。
上記のようなユーザーの購買行動の変化から、インフルエンサーマーケティングの需要は今後も高まっていく可能性が非常に高いと言えます。
Instagram運用におけるインフルエンサーマーケティングのメリット
サービスや商品を紹介したい企業がInstagramでインフルエンサーマーケティングをする際のメリットは以下の通りです。
- 市場規模が年々上昇しているため効果が見込めやすい
- 広告を匂わせない自然なプロモーションが可能
市場規模が年々上昇しているため効果が見込めやすい
前述したように、SNS時代に最も効果的な「インフルエンサーマーケティング」ですが、人気の背景には、市場規模がますます成長し、需要がさらに拡大している背景があります。
市場調査記事によると、インフルエンサーマーケティングの市場規模は年々大きく右肩上がりになっています。
2025年の数値を確認するとその額なんと723億円。
前述したように需要と市場規模がますます増えていく「インフルエンサーマーケティング」は企業のプロモーションを行う手法の中で、知名度・売上向上など、大きくメリットの感じられるマーケティング手法と言えます。
広告を匂わせない自然なプロモーションが可能
Instagramなどのインフルエンサーによる企業の商品・サービスの宣伝には、広告を匂わせない自然なプロモーションを行い、一般ユーザーにリーチできるといった強みがあります。
テレビCMやインターネット広告など、企業からの直接的なPRと比較すると、インフルエンサーが実際に使用した写真が掲載された投稿などで自然な広告に見せることでユーザーに親近感や安心感を与えることが可能。
広告を匂わせない自然なプロモーションが可能な点が、インフルエンサーマーケティングの最も大きなメリットと言えます。
Instagramのインフルエンサー 影響力別の特徴
そんな絶大な拡散力を誇るインフルエンサーですが、その中にもレベルがあるのをご存知でしょうか。
本見出しでは各インフルエンサーの特徴について解説して行きます。
メガ/マクロインフルエンサーの特徴
メガ/マクロインフルエンサーとは、数十万~数百万人という芸能人や有名人レベルの圧倒的なフォロワー数を抱える、ユーザーや市場に与える影響力の大きいインフルエンサーを指します。
情報をフォロワーやユーザーに届ける拡散力やリーチ力が非常に大きい点が挙げられますが、フォロワーとの距離感が遠くなりやすいため、エンゲージメント率(いいね・シェアなどの反応率)は低くなる傾向にあります。
こちらに関しては、有名であるという理由だけでインフルエンサーをフォローしている、などの理由で情報感度が低めな「質の低い」フォロワーの数が多くなるためです。
マイクロインフルエンサーの特徴
マイクロインフルエンサーは、SNSなどにおいて特定ジャンルのコミュニティ(フォロワー)に対して影響力を与えるインフルエンサーのうち、比較的フォロワー数が少ないインフルエンサーの総称です。
一般的に、SNSで1万人~数万人規模のフォロワーを抱えておりユーザーとの距離感が比較的近いことから、数十万人~数百万人というトップインフルエンサーに比べて「いいね!」や「シェア」といったエンゲージメント率が高くなる傾向があります。
PRに関してはマイクロインフルエンサーの方が有効です・・・!
Instagram運用におけるインフルエンサーマーケティングの注意点
企業にとって活用しない手はない「インフルエンサーマーケティング」ですが、その活用には注意しなければならない点があります。
企業がインフルエンサーを活用してPR活動を行うには、ステマによる炎上に注意して行わなければなりません。
ステマがきっかけの炎上
ステマとは、ステルスマーケティングの略称です。
ステルスマーケティングとは、消費者に広告と明記せずに隠して、非営利の好評価の口コミと装うなどすることで、消費者を欺いてバンドワゴン効果・ウィンザー効果を狙う宣伝手法。やらせやサクラなどもこの一例に分類される。
引用:ウィキペディア
企業がインフルエンサーに対して自社商品のPRを依頼したインフルエンサーマーケティングであるにもかかわらず、インフルエンサーが自主的に購入した商品であるかのようにユーザーにクチコミ活動を行うことをステマと呼びます。
この行為は企業から依頼されたPR活動にも関わらず、ユーザーにその事実を隠しているため立派な「サクラ行為」となります。
インフルエンサーマーケティングにおいて重要なのは、インフルエンサーがユーザーやフォロワーに対して企業からのPR案件であることを予め周知しておくことです。
ステマで炎上した場合、インフルエンサー及び依頼した会社ともSNS上だけでなく、社会的信用を失ってしまう可能性が非常に高いです。
最悪の場合、企業側はステマがきっかけで倒産に追い込まれたりケースもあります。
Instagramで商品やサービスをPRする場合は、企業案件の旨をユーザーに開示し、炎上リスクを考慮したインフルエンサーマーケティングを行うことをお勧めします。
【業界別】Instagram運用におけるインフルエンサーマーケティング事例
この見出しでは有名企業のインフルエンサーマーケティングの一例を解説して行きます。
上手くインスタグラマーを活用している企業が多いのでぜひ参考にしてみて下さい。
美容・コスメの成功事例
事例として有名なインフルエンサーマーケティングが、スカルプD(アンファー株式会社)の事例です。
こちらの事例では美容関連のテーマと関連性が高いインフルエンサーとして石井里奈さんを起用。
石井里奈さんはInstagramでメイクやコスメ紹介、ファッション、フィットネスやトレーニングなどに関する投稿をされており、2022年4月現在のフォロワー数は約20.7万人となっています。
人気の高いインスタグラマーであるとともに、親和性が高くユーザーのファンが多いインフルエンサーの起用は非常に効果的と言えます。
グルメ・飲食店の成功事例
こちらの事例で山崎製パン株式会社が起用したインフルエンサーは、人気の高いインスタグラマーの「ゆうとグルメ」さん。
ゆうとグルメさんは2022年4月現在で約33.7万人のフォロワーを持つグルメ系インスタグラマーです。
カフェ・飲食店をメインに紹介しており、「映え」な写真と詳細レビューにより女性ユーザーのフォロワーが多いようです。
Instagram運用におけるインフルエンサーマーケティングまとめ
本記事ではInstagramなどの各種SNS運用におけるインフルエンサーマーケティングについて解説してきました。
インフルエンサーマーケティングは以下のような大きなメリットがあります。
・市場規模が年々上昇しているため効果が見込めやすい
・広告を匂わせない自然なプロモーションが可能
しかしメリットが多く、拡散力も絶大なインフルエンサーマーケティングは「炎上リスク」もあることを念頭において行うことをおすすめします。
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