自社サービスの広告や集客としても使用され始めているInstagram。最近では、企業が運用しているビジネスアカウントやブランドアカウントをよく見かけるようになりました。
以前のように、プライベートの写真を友人とシェアして楽しむSNSからビジネス寄りのツールに変化しつつあります。このような現状から、新たにブランドのアカウントを企業として運用しようとしている方は多いのではないでしょうか。
Instagramの運用には、さまざまな方法がありますが、中でも企業としてアカウントを大きくしていくには他人のアカウントを分析して自社にも生かしていく「競合分析」というものがあります。
自社アカウントだけではなく、他人のアカウント・競合アカウント(同じジャンルで成功しているアカウント)を分析することによって得られるメリットは、自社アカウントの課題解決の糸口となったり、新たなコンテンツアイデアを発見できたり、さまざまです。
今回は、他人のアカウントを分析して自社アカウントにつなげていく「競合分析」の詳しい方法や分析で着目すべき項目について解説していきます。Instagramをこれから始めようとしている方だけではなく、既存のアカウント運用に伸び悩んでいるという方でも、明日からすぐ使える内容ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
- これからInstagramの運用で失敗しないために、分析に力を入れたいと思っている人
- 運用しているアカウントに課題があり、どのように解決していけばいいのかわからない人
- 自社アカウントの方向性やコンテンツアイデアが浮かばなくて困っている人
- 「競合アカウント分析」は実際何をすればいいのかわからない人
- Instagramを運用する上で、ベンチマークを設定するときのコツを知りたい人
なぜInstagram で他人のアカウントを分析する?
Instagramを効率的に運用していくには、自社のアカウントだけではなく、他人のアカウントを分析することも重要だと言われています。いったいなぜなのでしょうか?
ただ「ほかのアカウントの分析もやった方がいいらしい」という、なんとなくやってみる分析では、自社アカウントを伸ばすことはできません。なぜ、他人のアカウントを分析しなければいけないのか、競合分析の目的をしっかりと理解するようにしましょう。
ここでは、Instagramを運用していくときになぜ他人のアカウントも分析しなければいけないのか、詳しく解説していきます。
競合分析で自社ブランドの課題を解決する
競合アカウントと比較して、自社アカウントの課題や現状を改善していく運営方法はInstagramなどのSNS運用だけではなく、経営やビジネスにおいても多くの企業が行っています。
ビジネスを目的としたInstagramアカウントも、自由気ままに投稿していれば勝手にフォロワーが増えたというケースは少なく、一定のルールを把握する事が重要です。
具体的な方法として自社アカウントの目標となる競合アカウントをベンチマークとして設定し、自社アカウントと比較・分析をしていきます。
この方法は、すでに運用しているアカウントが最近伸びずに悩んでいるという方はもちろん、これからInstagramの運用を始めるという方にもおすすめです。
Instagramのアカウントを作成する前にベンチマークを設定し、運営方法についてある程度の指標を把握しておくことで、「認知度が全く上がらない」などのInstagram運用でありがちな失敗を未然に防ぐことができますよ。
分析結果から投稿のアイデアを見つける
自社アカウントと同じジャンルで成功しているアカウントを分析していくと、新たに発見できる点がいくつかあります。
例えば、自社アカウントでも発信したら伸びそうな投稿内容や自社アカウントでもできそうなキャンペーンなどです。
競合アカウントの伸びているアイデアを有効的に取り入れていけば、自社アカウントのフォロワー増加や認知度を向上させる手助けとなってくれますよ。
効率的にInstagramを大きくしていくためにも、定期的に競合アカウントの投稿内容や運用方法についてチェックしておきましょう。
Instagram で他人のアカウントを分析するときに、見るべき項目
Instagramで他の人が運用しているアカウントを分析すると、より効率的にフォロワーを増やしたり、認知度を上げたり、自社アカウントの手助けとなるようなアイデアが発見できることがわかりました。
では、いったい競合アカウントのどのような項目に着目して分析をしていけばいいのでしょうか。
ここでは、他人のアカウントを分析するときに見るべき項目や内容について詳しく紹介していきます。
どの項目も他人のInstagramアカウントを分析する上で欠かせないものばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
フォロワー数の推移
競合アカウントのフォロワー数を分析することはかなり重要です。
具体的には、フォロワー数に変化があったタイミングでどのような運用をしていたのか、推移とフォロワー数の増減を主に確認していきます。
競合アカウントがフォロワーを伸ばしたタイミングで行っていた運用方法(投稿内容やキャンペーンなど)を参考に、自身のアカウントに転用ができないか検討をしましょう。
競合アカウントがどのような施策を行ってフォロワーを増やしたのか、減らしたのか確認することで、自身のアカウントにも活かせる部分があるでしょう。
投稿のタイミング
Instagramの運用を行っていく上で、投稿のタイミングはアカウントリーチ数やエンゲージメント数を大きく左右します。
フォロワーの多いアカウントがどのようなタイミング、曜日や時間で投稿しているのかはもちろん、投稿頻度についても分析しましょう。
さまざまな分析ツール・Instagramのインサイトでも、ユーザーが活発に活動している曜日・時間帯を分析することができます。
フォロワー数が少ない最初のうちは、競合アカウントと同じタイミングで投稿していても、コツをつかんできたらよりユーザーの反応が良い独自のタイミングに切り替えていくこともおすすめです。
投稿内容
投稿内容もエンゲージメント数やフォロワー数を大きく左右します。そのため、多くの企業が意識して運用している要素の一つです。
競合アカウントと比較して分析を行うときはまず、フォロワーの増加があった期間を分析します。
その期間内で、どのような内容が投稿されていたのか照らし合わせるといった分析方法です。
フォロワーが増えている期間の投稿内容は、自社アカウントでも積極的に取り入れていきましょう。
ハッシュタグ
ハッシュタグは、検索タブに表示して新規ユーザーにアカウントを拡散させる役割を担います。
設定するハッシュタグによっては、閲覧数やエンゲージメント数が大きく変わってくるため、ハッシュタグの選定も雑に行うことはできません。
そのような時に、競合アカウントのハッシュタグ分析が有効的です。
Instagramの分析ツールによっては、競合アカウントやベンチマークしている投稿がどのようなハッシュタグを集計する機能もありますので、詳しく分析したい方にはおすすめです。
競合アカウントがどのようなハッシュタグをつけているのか分析し、自身の投稿の参考にしていきましょう。
エンゲージメント
競合アカウントの分析において、エンゲージメント数も欠かすことができない重要な要素です。
エンゲージメントとは、投稿に対するいいねや保存の数のことを指し、エンゲージメント数の高いアカウントはユーザーの需要にマッチしている質が良いアカウントとも言われます。
また、積極的に自社アカウントとの関わりを持とうとする「質の良いフォロワー」が多いと、ブランドとしての価値も高まっていきます。
他人のアカウントを分析する場合、エンゲージメント率の高いアカウントの投稿や運用方法をチェックしていくようにしましょう。
特に投稿に対する保存数が高いものは、発見タブにも表示されやすくなるため、新規ユーザーの獲得にも効果的です。保存数の高い投稿内容やアカウントも一緒に分析することをおすすめします。
他人のアカウントを分析するときのおすすめツール
Instagramの運用が成果を出している他人のアカウントや競合アカウントのフォロワー推移などを確認するには、Instagramのインサイト機能だけでは分析できないため、外部のツールを使用しなければいけません。
そこでおすすめなのがInstagram分析ツールの「Insta Cheki」です。
Insta Chekiは、他人のアカウントのフォロワー推移がどのようになっているのかを線グラフで簡単に確認することができます。
ベンチマークとして設定しているアカウントが現在どのようにフォロワーが変化しているのか、今までどのようにフォロワーを増やしてきたのかがInstagramのアプリをいちいち開かなくてもチェックができます。
Instaチェキとは
Insta Chekiでは、他人のアカウントのフォロワー推移を確認できる機能だけではなく、自社アカウントのフォロワー属性や時間・曜日ごとの傾向分析ツールなど様々な機能が使えます。
中でも、ハッシュタグの傾向を分析するツールでは、今まで自社アカウントで使用した1つ1つのハッシュタグのエンゲージメント数をチェックする機能が搭載されています。
競合アカウントのハッシュタグ分析と合わせて使用すれば、適切なハッシュタグを選定する時間を大幅に削ることが可能です。
Instagramの運用初心者の方でも簡単に操作できる機能性と試しやすい価格の安さが魅力的な「Insta Cheki」をチェックしたい方は、下記のURLから詳細を閲覧できます。
Insta Chekiの詳細はこちらから
Insta Chekiで他人のアカウントを分析する方法
ここでは、実際にInsta Chekiを使用した競合アカウントの分析方法について解説していきます。簡単なステップで手軽にできるので、ぜひ参考にしてみてください。
Insta Chekiに登録
まずは、分析ツールである「Insta Cheki」に登録をします。
申し込み画面に進むと名前やメールアドレス、会社名などの基本的な情報を記入する部分があり、利用規約同意のチェックを押したら、登録が完了です。
ここでの会員登録は、料金が発生しない「フリープラン」に最初は登録されます。このフリープランでは、競合アカウントの分析はできないため、注意が必要です。
Insta Chekiで他人のアカウントをチェックしたい方は、フリープランに登録した後に有料プランへ変更しましょう。各プランの特徴は下記に記載するので、参考にしてみてください。
Freeプラン | Standardプラン | Proプラン | |
料金 | 0円 | 3,300円(税込) | 11,000円(税込) |
データ保有期間 | 45日 | 無制限 | 無制限 |
アカウント分析 | ○ | ○ | ○ |
ハッシュタグ分析 | ○ | ○ | ○ |
競合比較分析 | × | 3アカウントまで | 6アカウントまで |
投稿分析 | ○ | ○ | ○ |
投稿/予約投稿機能 | ○ | ○ | ○ |
時間/曜日別分析 | × | ○ | ○ |
クリエイティブ分析 | × | ○ | ○ |
初速分析 | × | × | ○ |
広告分析 | × | × | ○ |
ストーリーズ分析 | ○ | ○ | ○ |
リール分析 | ○ | ○ | ○ |
コメント分析 | × | × | ○ |
指定ハッシュタグ分析 | × | × | ○ |
PDFレポーティング機能 | ○ | ○ | ○ |
PPTXレポーティング機能 | × | × | ○ |
「Insta Cheki」は1ヶ月ごとの自動更新ですので、いつでもアップクレード・ダウングレードが可能となっています。
ベンチマークを決める
ベンチマークのアカウントを設定するときのポイントは下記です。
- 自社アカウントと同じジャンルであること
- エンゲージメントやフォロワー数が自社アカウントより多いこと
- 自社アカウントがターゲットにしているアカウントが興味を持つ題材・トレンドについて知りたい場合は、情報コンテンツ系のアカウントをベンチマークにすること
次に、自社アカウントの比較対象となるベンチマークを設定していきます。
ベンチマークとして設定ベンチマークを設定する際は、自社アカウントと同じジャンルでエンゲージメントやフォロワー数が多いアカウントを選ぶようにしましょう。
同じジャンルのアカウント数が多く、どこをベンチマークに選ぶべきか悩んだときは、業界のなかで成功しているアカウントを選ぶのがおすすめです。
一方で、「フォロワー数が少ない」「エンゲージメント数が悪い」など、どちらか一つでも自社アカウントより数字が下回っているようなアカウントをベンチマークとして設定しないように注意しましょう。
Instagramを運営していく上での、方向性の指針となるアカウントなので、慎重に選んでいく事が重要です。
Insta Chekiで競合アカウントの分析を行う
ベンチマークの設定ができたら、実際に「Insta Cheki」を使用して、競合アカウントの分析を行います。
まずは、ベンチマークとなるアカウントを事前に登録しなければいけないので、以下の方法を参考にアカウント登録を済ませておきましょう。
- サイドバーまたは、ホーム画面から、競合分析をクリック
- 競合アカウント管理をクリック
- 競合アカウントの追加ボタンをクリック
- 対象のInstagramアカウント名かURLを記載する
- 対象のアカウントを選択
競合アカウントの分析の画面から右上に表示されている期間をクリックします。分析したい期間を設定すると、大まかに3つの項目を閲覧することが可能です。
1つ目は、競合アカウント分析概要で、1つのアカウントのフォロワー数の変化やフィード投稿数などを確認できます。
2つ目は、アカウント推移という項目で、登録している全てのアカウントのフォロワー、フィーダ投稿を1度に見比べることができる点が魅力です。
最後に、アカウント比較は直近7日間のフォロワー増減、推移を確認できます。
Insta Chekiに登録されている競合アカウントを全て一緒に閲覧できるので、他アカウントの最近の動向について比較するときに有効的な分析方法です。
このように、1度に閲覧できるアカウントの数や分析できる内容がさまざまなので、自身のアカウントに合わせて分析方法も適切なものに変えていきましょう。
フォロワー数の増加が激しい期間を見つけ、その期間の運用方法について分析する
競合アカウントのフォロワーが増加している時期をツール内で見つけ出し、その間にどのような投稿・運営をしていたのか照らし合わせます。
同じジャンルで成功しているアカウントがどのようにフォロワーを増やしているのか、その秘策や要因を考察して自社アカウントの運営に役立てていくのが一般的な方法です。
ただ分析ツールの中には、フォロワーの推移しか閲覧できないものもあり、そのようなものは分析ツールのフォロワーに関する分析とInstagramの競合アカウントプロフィールを行ったり来たりしながら照らし合わせなければいけません。
わざわざInstagramのアプリも同時に開いて作業しなければいけないので、競合アカウント分析は時間がかかってしまいがちです。
「Insta Cheki」では、競合アカウントのフォロワーとフィード投稿の推移を同時にみることが可能です。
アカウント推移という項目を見てみると、設定している全競合アカウントのフォロワー推移とフィード投稿推移を表で閲覧できます。
このような仕様になっていると、より少ない工程で効率的な競合分析が可能です。分析ツールを検討している方は、このような点にも着目してみてください。
Insta Chekiで他人のアカウントを分析するときのよくある質問
Instaチェキで競合分析を行うときによくある質問についてまとめています。
使用する際や前の参考にしてみてください。
ツールを利用することでアカウント停止などのリスクはある?
Insta Chekiは、Meta(旧Facebook)が公式に提供しているAPIを使用しています。ここから、データを取得してツールに反映させているので、非常に安全性が高い分析ツールです。また、このAPIを使用する方法は他社のInstagram分析ツールでも多く使用されているので、アカウント停止などのペナルティはほとんどありません。
インサイトデータの中で閲覧できないものは?
APIの仕様により、一部閲覧できないデータがあります。以下にInsta Chekiで見ることができない項目をまとめていくので、参考にしてみてください。
- インプレッションの発生元(ホーム・発見・ハッシュタグなど)
- ストーリーズ投稿のリンククリック数
- ショッピングタグのクリック数
- リール、IGTVのインサイト
登録したアカウントを削除・入れ替え・複数アカウントの管理などはできるのか
一度登録したアカウントの削除も他のアカウントへの入れ替え、複数アカウントの管理、全て可能です。
ただ、複数アカウントを管理する場合は、プランによって登録できるアカウント数が変わってくるので、注意しましょう。
分析した内容のデータをダウンロードすることはできるのか
Insta Chekiでは、他人のアカウント分析したデータをPDFやCSVで出力することはできません。
ただ、基本サマリーやハッシュタグ分析など、自社アカウントに関する分析はCSV、PDF、Power Pointの3つの形式で簡単に出力ができます。
まとめ
Instagramの競合アカウント分析に関する詳しい解説はいかがでしたか。
競合分析をマスターすると、Instagram運用を始める際には失敗を防げて、運用中もコンテンツに関する新たなアイデアや自社アカウントの方向性を修正する際に大きく役立ってくれます。
効率的で有意義なアカウント分析を行い、Instagramをうまく運用していきましょう。
今回紹介したInstagram分析ツールの「Insta Cheki」は、無料プランにも対応しており誰でも気軽に登録ができます。
Instagramで他の人のアカウントを分析しようと考えている方はもちろん、自社アカウントの分析・ハッシュタグ分析などを検討中の方もぜひ一度チェックしてみてください。