近年、サービスの集客としても有効的だと注目を集めているInstagram。自社商品を宣伝するべくInstagramの運用を始めてみたはいいものの、うまく活用できずに伸び悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、Instagramの運用に成功した企業アカウントを5つ紹介していきます。これから商品を盛り上げようとしている中小企業の方でも、今日から実践できるInstagramの運用方法についても詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
中小企業がInstagramを行うメリット
中小企業がInstagramを取り入れると、広告費や集客の面で様々なメリットがあります。ここでは、Instagramを利用するメリットに詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
メリット1|広告費が削減できる
自社商品やサービスの認知度を上げるために、リスティング広告やアフィリエイト広告を行うと、多額の費用が必要です。しかし、Instagramをうまく活用すると広告費をそこまでかけずに集客することができます。
そもそもInstagramのアカウント作成には費用がかからず、必要なお金はアカウント運用するための人件費程度です。Instagramの機能でお金を払って広告を出したり、Instagramの分析を企業に頼んだり、本格的に運用していくと費用が必要になってきますが、一般的な広告費よりもはるかにコストを抑えられますよ。
また、Instagramには購買意欲の高いユーザーが集まっているため、新規顧客獲得・売り上げ増加が期待できるツールです。広告費を抑えながら集客をしたいと考えている企業は、ぜひInstagramを活用してみてはいかがでしょうか。
メリット2|ブランドのファンが獲得できる
Instagramでは、一般ユーザーと直接コミュニケーションができる点も魅力的なポイントです。DMや投稿のコメント欄だけではなく、ストーリーのアンケート機能など、様々な形でアカウントのフォロワーと交流ができます。
一般ユーザーにとって企業とコミュニケーションする機会はなかなかありません。自分が気になっているブランドが親身になって自身の悩みや意見を取り入れてくれると、「ファン」になってくれることが多いです。また、ユーザーとの信頼関係を築くことで、何度も自社サービスを利用してくれる「リピーター」となり、定期的な集客にもつながります。
Instagramのコミュニケーションツールを利用して自社アカウントのファンを増やしていきましょう。
メリット3|ユーザーのニーズをいち早く分析できる
Instagramの投稿に対するユーザーの反応を分析していくと、ユーザーがどのような投稿・サービスを求めているのかニーズを確認できます。Instagramのアカウントとして求められている内容はもちろんですが、自社で展開しているサービスがユーザーの需要に合っているのか容易に閲覧可能です。
そして、ここで確認できた情報をもとに新商品の開発にも役立てることができますよ。ストーリーのアンケート機能や質問箱を使えば、様々な意見を取り入れることができるので、積極的に活用していきましょう。
中小企業がInstagramを行うデメリット
Instagramで自社商品を紹介していくと、認知度が上がったり売り上げが増加するといったメリットがある一方で、運用に時間がかかるといったデメリットも。ここでは中小企業がInstagramで商品紹介をしていく時のデメリットについて詳しく解説していきます。Instagramの運用に失敗しないためにも、デメリットをしっかりと把握してからアカウント運用を始めるようにしましょう。
デメリット1|時間と手間がかかる
Instagramを始めることによる最大のデメリットは、Instagramの運用に時間がかかるということです。投稿する画像、分析、競合調査など、1つのアカウントを動かすには、数々の作業をこなさなければいけません。
また、Instagramの運用を少しでも休んでしまうと、せっかく獲得したフォロワーを手放してしまう原因にもなってしまいます。フォロワーをしっかり獲得するまでに数年かかったというアカウントも少なくはないため、Instagramの運用は地道に継続していくことが重要です。
デメリット2|シニア層向けの商品やサービスには不向き
Instagramのユーザーは、10代~30代がほとんどです。最近は、40代と50代の利用者も徐々に増えてきていますが、60代のユーザーはほとんどいません。そのため、シニア層に向けた商品をInstagramで宣伝するのは不向きだと言えます。シニア層向けにサービスを展開している企業は、Instagramの運用について慎重に考えましょう。
一方で、親の介護などでシニア層向けの商品の購入を考える40代・50代に向けて発信しているInstagramアカウントもあります。高齢者に向けたサービスをInstagramで集客する場合は、ターゲット層を工夫した運用がおすすめです。
デメリット3|Instagramを活用できる職種が限られている
Instagramをうまく活用してアピールできる企業には特徴があります。それは、画像や動画などで視覚的に商品を魅力的にアピールできるという点です。Instagramは他のSNSとは違い、文字だけでは投稿をシェアできません。アカウントを運用していく上では、投稿する画像やイメージが必要になるため、ソフトウェア開発や金融系のような目に見えない商材はInstagramで紹介するには不向きです。Instagramで商品を紹介すれば、なんでも有名になる、売り上げが増加するというわけではないので注意しましょう。
一方で、Instagramで商品紹介するのに向いている職種は以下にまとめたので、参考にしてみてください。
・コスメ
・飲食店
・ホテル
・アパレル
・ECサイト など
Instagramのユーザー層は10代から30代の女性が多くを占めています。商品のターゲット層がInstagramのユーザー層とマッチしており、視覚的な訴求に特化している商品はInstagramで紹介を行った場合、十分な効果を得られるでしょう。
Instagramの主な運用方法
ここまで、中小企業がInstagramを取り入れる上でのメリットとデメリットについて詳しく解説してきましたが、実際Instagramの運用はどのような方法で行うのでしょうか。
基本的には自社で全て管理するか運用の一部または全てをプロに任せるといった2つの方法です。それぞれの方法について詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
自社で分析して運用する
Instagramのアカウントを一つ運用しようとすると、投稿の画像編集やキャプション作成だけではなく、他社分析・ハッシュタグ分析なども欠かせない業務です。次の章で詳しく説明しますが、アカウントを効率的に動かして集客を増やすには、投稿に対するユーザーの反応を分析していくことが重要になります。
Instagramには「インサイト」という機能が搭載されており、無料で投稿の反応やアカウントに関するいくつかの分析を閲覧することが可能です。それらの情報、数値をもとに自社アカウントが求められていることを分析しながら運営していきます。
Instagram分析に慣れていない方でも続けて運用していけば、ユーザーの満足度が高い投稿を作ることができるようになるので、地道に運用していくようにしましょう。
運用をプロに任せる
「Instagramの運用まで手が回せない」「Instagramに詳しい人がいない」という企業では、その道のプロに運用を任せるのも一つの手です。フォロワーを100人増やすにもかなりの労力が必要になるので、Instagramを担当する人が1人以上は必要になります。少しでも早く効果的に商品が紹介できるInstagramアカウントを運用したい方は企業にお願いしましょう。
ただし、プロに依頼するとかなりの金額がかかってしまうため、Instagram分析だけなど、運用の一部をプロにお願いするのも効果的です。分析ツールの中には、どのように運用していくと効率的か運用の手助けになる情報をまとめてくれるものもあります。このような分析以外も行ってくれるツールを活用して、費用を抑えながら運用していくのもおすすめです。
当サイトのおすすめ分析ツールは無料プランから始められるので、ぜひチェックしてみてください。
Instagram運用の流れ
ここでは、実際にInstagramを運用していくとなった時の流れについて詳しく紹介していきます。基本的なInstagram分析の流れを身につけて、より賢く運用していきましょう。また、ここで紹介する分析方法はあくまで一例なので、もっと有効な分析方法などがあれば応用して行っていくこともおすすめです。
ステップ1|Instagramでの目標を設定する
アカウントの運用を始める前に、Instagramで商品紹介をしてどのような目標を達成したいのか、ゴールを設定しましょう。例えば、Instagram経由のECサイト売り上げを10%あげるといったものです。このときに設定するゴールは最終目的となるもの(KGI)なので、自社商品・サービスに関連したものにすることをおすすめします。
そして、この最終目標達成のために影響のある項目をいくつか絞り出し、KPIを設定しましょう。Instagram経由のECサイト売り上げ増加を最終目標としている場合、KPIは「サイトのクリック数増加」や「フォロワー数増加」などです。
ステップ2|投稿をシェアしてユーザーの反応を確認
目標の設定ができたら、実際に運用しているアカウントのインサイトを分析していきます。Instagramのインサイトでは、投稿に対してどれだけのユーザーが反応しているか、フォロワーは男性が多いか女性が多いかなど、細かく閲覧可能です。
他のものと比べて保存数が多い投稿にはどのような共通点があるのかと次の投稿につながる情報を分析すると同時に、自身が設定した目標に対してのアカウントの現状を見つめ直していきます。目標と現状を比較することで不十分な点・注視すべき点が見えてきますよ。
Instagramのインサイト閲覧方法についてはこちらの記事をチェックしてみてください。
ステップ3|結果をレポーティングして施策を練る
最後に確認したインサイトの情報をもとにInstagramの施策を練っていきます。まずは、インサイトで得た情報をエクセルやGoogleスプレットシートにわかりやすくまとめていく作業です。
以下の項目を中心に最終目標につながる数値をまとめていくようにしましょう。
・フォロワー数
・エンゲージメント数
・ハッシュタグ数
・インプレッション
・クリック数
・CV数
・投稿保存数
これらの項目は投稿をシェアした1日後、3日後、1週間後、1ヶ月後など、短めのスパンで決まった日に記入するのがおすすめです。このように投稿した後の反応を決まった間隔で分析していると、ユーザーの動向をリアルタイムで観察できます。決まった間隔でレポーティングを行わないと、正確な数値が閲覧できないため、なるべく等間隔又は投稿をシェア後の決まった日数で分析していくようにしましょう。
また、分析ツールを使用するとレポーティングの作業時間が大幅に短縮できます。主に分析内容は、CSV出力やPSD出力Power Point出力の3つの方法でダウンロードでき、いちいち数値を記入する必要がないのでかなり便利です。Instagramの投稿作成や運用にかける時間が多い分、レポーティングの業務をなるべく楽に済ませたいという方はぜひ分析ツールを使用してみてはいかがでしょうか。
Instagram運用なら「Insta Cheki」がおすすめ!
Instagramを伸ばす場合、自社アカウントに訪れるユーザーを増加させる必要があります。しかし、Instagramの運用は非常に難しい上、分析にも非常に時間がかかります。そのため、分析ツールを使用することをおすすめします。
中でも分析ツールの「Insta Cheki」は、より安価な費用でInstagramを運用する上でのあらゆる課題を可視化し、目的達成までの最短ルートを導き出すことが可能です。
フォロワーの男女比を確認することはもちろん可能で、他にも年齢層や地域などのフォロワー属性、エンゲージメント推移等、投稿を作成する上での指標となるものの分析をすることができます。
他にも予約投稿や時間・曜日別のエンゲージメント傾向を閲覧できるなど、Instagramの運用を効率化する機能が盛りだくさんです。
新しくInstagramの分析ツールを検討中の方は、無料でフォロワーの男女比分析をはじめとするアカウント分析が使える「Insta Cheki」をチェックしてみてくださいね。
ただフリープラン(無料のプラン)は、データの保有期間が45日なので、注意が必要です。データ保有期間を無制限にしたい方は、税込3,300円で利用できるスタンダードプラン、または税込11,000円のプロプランで登録するようにしましょう。
Instaチェキの主な機能
Instaチェキは、株式会社トライハッチが独自開発・提供するInstagram分析ツールです。
元々、国内3万店舗に導入されるMEOチェキというGoogleマップの分析ツールを開発する同社が、お客様より要望の多かったInstagram分析を定量化するために開発したツールとなります。
Instagramインサイトで分析できるデータはもちろん、他にも投稿後24時間のエンゲージメント推移を分析できる初速分析やクリエイティブ別のエンゲージメント率確認など、Instagramインサイトでできない後1つのところを分析できるおすすめツールとなっています。
・初速分析やクリエイティブ分析など、Instagramを深掘りして分析できる
・競合のアカウントも分析できる
・Instagram広告の分析もできる
・指定期間の過去データを確認できる
・複数アカウント管理も可能
プラン名 | ライトプラン | スタンダードプラン | プロプラン |
---|---|---|---|
価格 | 無料/月 (1アカウントあたり) | ¥3,300/月 (1アカウントあたり) | ¥11,000/月 (1アカウントあたり) |
データ保有期間 | 45日 | 無制限 | 無制限 |
アカウント分析 | ○ | ○ | ○ |
ハッシュタグ分析 | ○ | ○ | ○ |
競合分析 | × | ○(3アカウント) | ○(6アカウント) |
投稿分析 | ○ | ○ | ○ |
投稿/予約投稿機能 | ○ | ○ | ○ |
時間/曜日別分析 | × | ○ | ○ |
クリエイティブ分析 | × | ○ | ○ |
初速分析 | × | × | ○ |
広告分析 | × | × | ○ |
ストーリーズ分析 | ○ | ○ | ○ |
リール分析 | ○ | ○ | ○ |
コメント分析 | × | × | ○ |
投稿ハッシュタグ分析 | × | × | ○ |
PDFレポーティング | ○ | ○ | ○ |
PPTXレポーティング | × | × | ○ |
Instagramの運用前に行う事前準備4ステップ
アカウントをただ何も考えずに運用していては、いつまで経っても目標に辿り着くことはできません。より効率的な運用で少しでも早く目標達成ができるようにInstagram運用前に知っておきたい事前準備について解説していきます。伸びない運用方法で時間を無駄にしないためにも、万全の体制でInstagramの運用を始めましょう。
事前準備1|Instagramのアルゴリズムについて把握する
アルゴリズムとは、発見タブなどで投稿が表示される順番を決定する上での仕組みのことです。アルゴリズムを意識して投稿を作成すると、リーチ数がかなり伸びて多くのユーザーに認知されるようになります。集客やフォロワー数の増加を目指すアカウントの第一の難関がこのリーチ数なので、しっかりマスターしておきましょう。
特に重要なアルゴリズムの知識を抜粋して以下に記載しておきます。これらは最低限知っておくべき内容です。よりアルゴリズムについての知識を貯えたい方はInstagramの公式サイトでアルゴリズムについて詳しい解説が見ることができます。
・投稿のエンゲージメント(特に保存数)が高いとアルゴリズムが質の高い投稿と判断して発見タブに載りやすくなる
・投稿の系統を統一して作成すると、その系統が好きそうなユーザーに届きやすくなる
・ホーム率は40%~50%になるように意識する
事前準備2|プロフィールを充実させる
プロフィールを充実させることでフォロワー数を増加させることはもちろん、ECサイトでの売り上げの増加にも繋げることができます。Instagramではフォローボタンを押す際に、必ずと言っていいほどプロフィールの画面を閲覧するため、どのような内容を投稿しているのか一目でわかるようなプロフィールがいいでしょう。
具体的には、プロフィールの自己紹介欄をしっかりと書き込んだり、ハイライトの機能を活用したり、さまざまな工夫が必要です。ただ、投稿をおしゃれに編集するだけではフォロー数を増加させることは難しいので、プロフィールも意識しましょう。
また、ECサイトや店舗も運営している企業はInstagramのプロフィールにURLとお問い合わせボタンの設置ができるスペースがあります。このような機能を活用することで、予約や販売への導線がスムーズになるため、より効果的ですよ。
事前準備3|競合アカウント・投稿の分析を行う
ただ自身が発信したい内容だけを一方的に投稿しているだけでは、運営しているアカウントが伸びていくことは難しいです。シェアする投稿を作成するとともに、ユーザーが興味を引く投稿内容の選定が重要になってきます。
需要が高ければ高いほど、投稿に対するエンゲージメントも高くなってくるので、アカウントを効率的に集客するためにはフォロワー層のニーズに合った投稿内容が重要です。そして、その需要を把握するためには「分析」を行う必要があります。
具体的には、自社アカウントと同じような内容の投稿をしている競合アカウントで伸びている投稿、施策の分析などです。自社アカウントで反応がよかった内容を分析することももちろん大切ですが、他の企業ではどのような投稿をしているのか、Instagram内でどのようなものが流行っているのか分析することも成功への手助けとなります。今までInstagramを運用しているが、エンゲージメント数が良い投稿の作成につまずいているという方はぜひ競合分析を取り入れてみてください。
競合分析について詳しく知りたい方はこちらの記事もチェックしてみてください。
あとで見返したくなる投稿を心がける
アカウントを運営するときに意識すべき点はいくつかありますが、特に「投稿の質」を意識することが重要です。リーチ数が多い投稿を作成しようとすると、ハッシュタグを工夫してなんとか新規のユーザーに投稿を届けようとしている企業を多く見かけます。しかし、リーチ数を伸ばすためにはInstagramのアルゴリズム上、「保存数」がもっとも重要な項目です。
保存数が多い投稿は質が良いと判断され、発見タブにもよく表示されやすくなります。ユーザーがなぜ投稿を保存するかというと、気になる投稿をあとで見返したいと思っているからです。やみくもに投稿数を増やせばリーチ数も自然と増加するわけではないので、質の高い投稿で保存数を獲得できるように心がけていきましょう。
Instagramで成功するための戦略
なんの戦略もなしにただInstagramで投稿をシェアしているだけでは、アカウントが盛り上がることなく終わってしまいます。普段の運用・分析とは別にさまざまなイベント、戦略を計画的に行って一気に認知度をあげるのも一つの手です。ここでは、Instagramでの集客を手助けする4つの戦略について詳しく解説していきます。自社アカウントでも取り入れられそうなものでぜひ試してみてくださいね。
戦略1|インフルエンサーを起用する
すでに多くの企業でも取り入れているインフルエンサーの起用ですが、中小企業が行う戦略としてもかなりの効果を発揮します。方法としては、インフルエンサーのInstagramで自社商品を使用している写真を投稿してもらい、宣伝するというものです。多くのフォロワーを持ったインフルエンサーに紹介してもらうことで拡散力はもちろん、同じものを使いたいというファンの購買意欲を掻き立てます。
有名なインフルエンサーにお願いすると、影響力が強く結果が早く実感できますが、その分費用もかなりかかるため、しっかりと検討してから取り入れるようにしましょう。
戦略2|ユーザー参加型のイベントを行う
ユーザー参加型のイベントとは、自社商品の写真と特定のハッシュタグを投稿してもらった人の中から抽選でプレゼントが当選するといった内容のものです。多くのユーザーに自社商品に関わるハッシュタグをつけてもらうことで、認知度のアップにも繋がります。
このイベントを行う上でのコツは、誰でも参加しやすいテーマにすることです。どこでも撮れるような写真に指定することで参加者の人数も増えるので、自然と認知度も上がっていきますよ。
戦略3|アンケート機能を活用
様々な機能が搭載されているInstagramですが、中でもストーリーのアンケート機能はユーザーとの交流が図れる有効的なツールです。アンケート機能を活用すると、ユーザーの意見を直接聞くことができ、ニーズの調査やエンゲージメントの高いフォロワーを見つけることができます。
どのようなことができるかというと、ストーリーを閲覧している人に対して2択の問いかけができ、意見を聞けるといったものです。「はい」か「いいえ」で答えられるものでもいいですし、2択の回答は自身で記入することもできるので、ぜひ活用してみてください。
戦略4|広告を出す
Instagramのプロアカウントでは自身の投稿を広告に出すこともできます。数万円単位でかかる一般的な広告費と比べ、Instagramは数千円という低コストから始めることが可能です。また、リーチして欲しいユーザーの属性を自分で選択できるため、商品のターゲット層に近いユーザーにだけ投稿を表示する広告の出し方もできます。
投稿の質は良いのに、リーチ数が少ないためにアカウントがなかなか伸びないと悩んでいるアカウントは広告を出してみるのも一つの手ですよ。広告費を気にして、今まで本格的な広告が出せなかったという方もぜひInstagramの広告機能を試してみてください。
Instagramの成功事例5選
企業がInstagramで成功した事例を5つ紹介していきます。それぞれの企業で行った施策も一緒に解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
成功事例1|土屋鞄製造所
革製品を取り扱う土屋鞄製造所は、Instagramで成功を収めたことで有名なブランドです。成功の要因としては、投稿された写真の数々が秀逸だからだと言われています。
プロフィールを見たらわかると思いますが、投稿はシンプルな構成で見やすく撮影されていて、シックで高級感のある雰囲気が特徴的です。製品を使ったコーディネートや季節ごとの風景を取り入れた投稿にも気遣われていて、ユーザーの憧れや共感をうまく引き出し、多くのファンを魅了しています。
成功事例2|KENZO
KENZOのInstagramでは、ショッピング機能を駆使して、InstagramからECサイトで購入までの導線をうまく繋げる工夫がされています。ショッピング機能とは、投稿にECサイトのURLを載せることができるものです。投稿された画像をタップするとURLが表示され、購入までの動作がスムーズに行えます。
他にも、プロフィール画面に「ショップを見る」というボタンが設置されており、投稿だけではなくプロフィールからもECサイトに移動可能です。購入までの導線がここまで抜かりなく工夫されていて、製品に興味を持ったユーザーを逃すことなくサイトへ誘導するのは見習いたいポイントです。
成功事例3|芦屋市シティプロモーション(地方自治体)
このアカウントは兵庫県芦屋市が運営しているプロモーション用のもので、ハッシュタグをうまく活用した観光客の増加や集客に力を入れています。具体的には、外国の観光客向けに投稿のハッシュタグを英語で表記するといったものです。
国内に観光客向けには、「#憧れを日常に芦屋市」といった芦屋市独自のハッシュタグをうまく活用して、国内外の幅広い層に向けて芦屋市の魅力を宣伝しています。
成功事例4|スターバックス
スターバックスは、ストーリーズのアンケート機能などを活用してユーザーとの交流を積極的に行っているアカウントです。コーヒーに関する悩みを聞いて解決策を提案したり、コーヒーの選び方の基準になるものをユーザーに問いかけたり、情報収集に力を入れています。UGCの投稿をリポストするなど親近感が持てるので、フォローすると楽しくアカウントを見ることができます。
成功事例5|ハーゲンダッツ
ハーゲンダッツは独自のハッシュタグを制作し、アカウントを大いに盛り上げています。その内容は、ハーゲンダッツを購入して蓋を開けたときにアイス表面の形がハートになっている写真をSNSにあげるというものです。一般ユーザーが自社商品の画像を投稿するUGCを多く獲得できることで自社商品の宣伝にも繋がります。
ひとつのInstagramアカウントを採用専用のものにして、社内の雰囲気や社員の紹介に徹底している企業も数多く見かけます。就活生からしても企業の雰囲気を気軽に閲覧することができ、企業に対して親近感が湧くというメリットが多いです。
入社後のギャップを少なくすることもできるため、人員不足で悩んでいる企業はInstagramを取り入れてみてもいいでしょう。
中小企業がInstagramを運用する時のポイント
商品・サービスを具体的に紹介する
企業が自社サービスを紹介するとき、なるべくおしゃれに綺麗に投稿したほうがいいのではと考えている方も多いのではないのでしょうか。しかし、必ずしもおしゃれな投稿が人気になるというわけではありません。
日常的に使用する家電製品や食品は実用性を見極めて選んでいる方も多いです。そのため、おしゃれな投稿よりも日常に近い投稿の方がタメになったと話すユーザーも。ユーザーが日常使いすることを考慮した投稿を意識してみてもいいでしょう。
購入までの動線をユーザーに意識させる投稿を作る
投稿をみて商品に興味を持ってくれたユーザーがいたとしても、購入サイトまでの道のりが長いとユーザビリティが悪く、購入まで繋がらない可能性があります。Instagramの投稿、プロフィール、そしてストーリーズからもすぐサイトに移動できるように設定しておくのがおすすめです。
若年層に向けた運用方法を行う
Instagramで商品の広告活動を行うなら、Instagramのユーザー層に合わせた運用を行うのが賢明です。Instagramのユーザーで一番多いのは若年層の女性なので、そこの層に合わせた施策やキャンペーンを行うようにしましょう。
中小企業がInstagramを運用する時の注意点
ここではInstagramを運用する上での注意点を詳しく解説していきます。最悪の場合、アカウントが停止になり、せっかく増やしたフォロワーを無くしてしまう可能性もあるので、注意するようにしましょう。
注意点1|自動運用ツールなどは避ける
アカウントを運用する手間を考えて自動運用ツールに興味を持っている方も多いと思います。ツールを使用すると、自分が働かない間にもフォロワー稼ぎのために動いてくれるので、かなり便利です。
しかし、自動運用ツールはInstagramの規約違反で、アカウントが停止してしまう可能性があります。Instagramの運用に時間をかけたくないからといって自動ツールに頼るのはやめましょう。
注意点2|いいねやフォロワーをお金で買わない
いいねやフォローといった行為の引き換えに現金または現金同等物で対価を与えることもInstagramでは禁止されています。フォロワーの中から抽選でプレゼントというキャンペーンもありますが、なるべく避けた方がいいでしょう。
まとめ
Instagramの成功事例5選はいかがでしたか。自社商品がうまく宣伝できていないと伸び悩む中小企業の方でもInstagramを活用すれば、コストをかけずに集客ができますよ。今回、紹介した運用のコツや分析の方法もぜひ参考にしてみてくださいね。