InstagramはSNSの中でもアクティブアカウントが多く、ユーザーの多くがビジネスアカウントをフォローしています。そのため、多くの運用担当者がInstagramを活用しているのではないでしょうか?

それに伴い、Instagramの運用代行サービスの需要は近年増加しています。

この記事では、Instagram運用代行の選び方や費用相場を解説します。そして、おすすめのInstagram運用代行会社を10社紹介します。

Instagram運用代行の主なサービス

インスタグラムのロゴ

Instagram運用で依頼する業務内容は大まかに次の5つに分けられます。

インスタ運用代行の業務内容
  • 投稿内容の企画
  • 投稿に使う素材の準備
  • コメントへの返信やパトロール
  • 広告運用
  • 分析・レポーティング

運用代行では、どの業務を依頼するかにより大きく金額が変わってきますので、業務内容を把握してから代行会社への問い合わせなどを行いましょう。

投稿内容の企画

インスタ運用の中で重要な役割を果たすのが投稿内容の企画です。設定したKPI達成に向けて、インスタ運用の方向性を考えることになります。

自社で投稿内容の企画を考える際のデメリットとして、自社の商品やサービス視点に偏ることが挙げられます。

外部の運用代行会社に委託することによりニーズを客観的に分析を行い設定し、運用することでバランスを取ることが可能になります。

投稿に使う素材の準備

他のSNSと比べたInstagramの特徴として、ビジュアルで訴求できる点が挙げられます。そのため、投稿する写真や動画はインスタ運用の際に重要な役割を持っています。

運用代行会社によっては、写真撮影や画像編集、動画編集など投稿用の素材の準備を代行してくれます。

コメントへの返信やパトロール

インスタ運用の成功のためには、ファンを増やす必要があります。そして、ファンを獲得するためには、良好な関係性を築く必要があります。

そのためにも、投稿に寄せられたコメントに対して返信することは必要です。

また、投稿に対してポジティブな反応もあれば攻撃的な反応もあります。そのようなネガティブな反応をパトロールすることは多くのリソースを奪います。

このような、細かい重要な業務もインスタ運用代行会社に依頼することが可能です。

広告運用

他のSNSと比較した際にInstagramのデメリットとして拡散力の弱さがあります。これを補う方法としてInstagramの広告運用があります。

しかし、インスタの広告運用は次の観点から、1からやるにはハードルが高いと言えます。

  • 社内に広告運用のノウハウが無い
  • 広告の種類の多さ
  • 広告運用に伴う膨大な作業
  • 有効な施策の変化のスピードがはやい

ノウハウがないと広告運用で成果をあげることは難しいため、運用代行会社に依頼することは結果的に費用対効果が安くなる可能性が高いです。

分析・レポーティング

インスタ運用を行う上で、日々改善することが求められます。その際に発生するのが分析とレポーティング作業です。

Instagramでは常に最新のトレンドや、アルゴリズムなどのスピード感が早いため、そういった部分も踏まえた上で、分析やレポーティングをしてくれる部分は助かるでしょう。

また、最近では分析ツールのみを利用できる会社も多くあるため、運用代行の費用を抑えることも可能になるでしょう。詳しくは下記の記事を参考にしてください。

Instagram運用代行会社の選び方

Instagram運用代行会社を選ぶ際には次の5つの点を注意すると良いでしょう。

インスタ運用代行会社の選ぶ際の5つの注意点
  1. 依頼する業務範囲の選定
  2. 同業界の実績の確認
  3. 追加費用の確認
  4. 最低契約期間の確認
  5. 他のSNSの運用代行の検討

現在多くのInstagram運用代行会社が存在するため、依頼する際には代行会社を見極める必要があります。一つ一つ運用代行を利用する目的を明確にし、依頼へと進めていきましょう。

依頼する業務範囲の選定

依頼する際には、自社のInstagram運用で何が課題になっているかを明確にし、必要な業務は何で、何を委託するか決めることが重要です。

例えば、自社のリソースが限界にきているため投稿作業やコメントの返信など単純作業のみを委託したいのか、社内に全くノウハウがないため企画から分析まで丸ごと依頼したい、などが挙げられます。

同業界の実績の確認

依頼する運用代行会社が自社と同じ業界の運用実績があるかどうかも重要です。

業界や商品の違いによって運用の方針もユーザーへのアプローチ方法も異なります。

そのため、なるべく同業界での運用実績を持っている代行会社に依頼することで、自社の成果を出してもらえる可能性が高くなるでしょう。

追加費用の確認

基本的に運用代行の費用は、運用に伴う作業にかかる費用であることが一般的です。

そのため、例えば広告費用やインフルエンサーの利用料などは別途必要になります。

依頼してから、トラブルになる前に、追加費用がかかるかどうか事前に確認しておくと良いでしょう。

また、運用実績として資料などに記載のある(3ヶ月で3万人のフォロワー達成)事例も多額の広告費をつぎ込んだ上での実績の可能性もあるため、注意しましょう。

最低契約期間の確認

インスタ運用では代行会社に委託したとしても長期的な視点で考える必要があります。

そのため、ほとんどの運用代行会社は最低契約期間を設けています。

一般的な相場は6ヶ月で、運用に自信がある会社ほど最低契約期間は短くなる傾向にあります。

そのため、最低契約期間が相場の6ヶ月と比べ、長すぎる場合は注意が必要です。

他のSNSの運用代行の検討

多くの企業は1つでなく、複数のSNSを使って運用しているのではないでしょうか。そして、会社全体として考えた時に各SNSの役割を明確にし、シナジーをおこしながら運用していくことが望ましいです。

そのため、Instagramだけでなく他のSNSも運用している、もしくは検討している方は全てのSNSを1社に運用代行してもらうのか、SNSごとに分けるのかを明確にしておきましょう。

また、複数のSNSを一つの会社に依頼することで、運用代行の費用が抑えられる可能性もあります。

Instagram運用代行の費用相場

Instagram運用代行は依頼する作業内容の違いから大まかに次の3つの費用相場に分けられます。

インスタ運用代行会社の費用相場
  • 月額10万円以下
  • 月額20万円〜30万円
  • 月額50万円以上

自社の解消したい悩みや、創出したい成果により費用感も大きく変わってきます。明確にした上で検討を進めていきましょう。

月額10万円以下

月額10万円以下の場合、主に次の作業のみを対応することが一般的です。

  • 投稿内容の作成
  • 投稿作業

そのため、単純作業のみを依頼し、企画や分析などインスタ運用の方針を決める部分は自社で行う形になります。

月額20万円〜30万円

月額20万円〜30万円の場合、下記のような業務を依頼することが一般的です。

  • 投稿内容の作成
  • 投稿作業
  • コメントへの返信やパトロール
  • 簡易的なレポーティング

そのため、月額10万円以下よりも、よりリソースを節約し、インスタ運用の企画や分析に自社の担当者がリソースを必要とします。

月額50万円以上

月額50万円以上の場合、ほぼ丸ごと運用代行してもらう形が多く、ここまでの金額を出すと運用代行をコンサルティングを行なってくれる会社も多くあります。

  • 投稿内容の企画
  • 投稿に使う素材の準備
  • コメントへの返信やパトロール
  • 広告運用
  • 分析
  • レポーティング など

そのため、作業の部分は委託先に完全にまかせつつ、インスタ運用の企画や方針の決定を委託先と共同で行うイメージとなります。

Instagram運用代行会社おすすめ10選

ここではIおすすめのInstagram運用代行会社を厳選して10社紹介します。各社の特徴と費用について解説するので、ぜひ参考にしてください。

1.株式会社トライハッチ

引用:https://instagram.tryhatch.co.jp/

株式会社トライハッチはInsta HatchというInstagram特化の運用代行サービスを提供しています。

特徴

Insta Hatchの強みはInstagramを活用した実店舗への集客と自社ツールを持っている点です。これまで、国内の3万店舗以上のクライアントの支援を行った実績のある会社です。

3万店舗以上の支援から得た、多くの業界の知見をもとに運用をしてくれます。

また、「Insta チェキ」という自社開発ツールがあり、運用代行と分析・レポーティングまで一貫して行うことが可能になります。

費用

料金プラン
  • LITE:29,800円/月
  • STANDARD:49,800円/月
  • PRO:98,000円/月

作業内容により、3つにプランに分けられています。とりあえず運用代行を試してみたい企業にとってもありがたいプランになっています。

2.株式会社SAKIYOMI

引用:https://sns-sakiyomi.com/

株式会社SAKIYOMIはInstagramに特化した運用代行サービスを行っています。また、運用代行の他に、Instagramの専用の分析・運用ルールも提供しています。

特徴

株式会社SAKIYOMIでは、Googleで上位表示を狙うように、Instagramの投稿がユーザーに表示されるアルゴリズムを分析し、そのノウハウを元に運用代行を行います。

アルゴリズムから分析することで、SAKIYOMIはスタートアップから大手企業まで幅広い実績を出しています。

費用

月額35万円から運用代行を依頼することが可能です。

3.株式会社ニット

引用:https://help-you.me/

株式会社ニットのHELP YOUは優秀なアシスタントがさまざまな仕事をサポートするサービスです。

特徴

HELP YOUの提供内容の1つにインスタ運用代行があります。実際にクライアントと対応するのは専属のディレクターが行い、作業内容に応じて専門スキルを持ったアシスタントが対応します。

500社以上の企業が利用し、平均継続率98%を記録しています。

費用

具体的な費用は問い合わせ時に見積もりが提示されます。

4.ソーシャルワイヤー株式会社

引用:https://find-model.jp/instagram/


ソーシャルワイヤー株式会社はインスタ運用代行サービス「Find model」を提供しています。

特徴

企画の作成から投稿作業の代行など幅広い業務を委託することが可能です。そして、プロのフォトグラファーやインスタグラマーを活用し、投稿内容の企画作成を依頼できる点が強みとして挙げられます。

費用

料金プラン
  • ライトプラン:10万円/月
  • スタンダードプラン:20万円/月
  • プレミアムプラン:30万円/月

3つの料金プランが用意されています。

5.株式会社ガイアックス

引用:https://gaiax-socialmedialab.jp/service/account/

株式会社ガイアックスはInstagramだけでなく全てのSNS運用の代行をしています。

特徴

運用計画から実際の運営業務まで一気通貫で運用を行っていることが特徴です。運用実績として500社以上の企業アカウントを運用しています。また、24時間365日SNSの監視を行いリスク対策を行っていることも特徴です。

費用

具体的な費用は問い合わせすることで確認できます。費用の内訳は、初期コンサル費用と毎月の運用費用です。

6.株式会社グローバルリンクジャパン

引用:https://www.smmj.jp/

株式会社グローバルリンクジャパンでは、Instagramだけでなく、各SNS運用代行、メディア運営など幅広く対応しています。

特徴

株式会社グローバルリンクジャパンのインスタ運用代行の特徴は、依頼したい作業内容を細かく設定できる点です。必要な作業をクライアントごとに設定し、それに伴い運用代行費用も決定されます。

費用

費用は43,780円(税込)と、各運用作業料金が月々かかります。

7.株式会社バケット

引用:https://bucket.co.jp/sma/

株式会社バケットも、InstagramだけでなくFacebookやTwitter、LINEなどの運用代行も行っています。

特徴

株式会社バケットのインスタ運用代行の特徴は、豊富なノウハウが挙げられます。同社はSNS黎明期の2008年からサービスの提供を開始しています。そして、食品メーカー、エンタメ、生活用品メーカーなど幅広い業界でのサポート実績があります。

費用

料金例
  • 戦略策定(初回):20万円
  • SNSアカウント開設(初回):15万円
  • 運用マニュアル作成:20万円
  • アカウント管理、投稿管理:30万円/月
  • ユーザーサポート(コメントの返信、企業からの自発的なコメントなど):15万円/月
  • 運用報告レポート:10万円/月 など

問い合わせ時に実際の見積もりが提示されますが、各サービスごとに価格の目安が公開されています。

8.株式会社サイバー・バズ

引用:https://www.cyberbuzz.co.jp/snsaccount/index.html

株式会社サイバー・バズはSNSのマーケティングをさまざまなサービスによって支援しています。

特徴

同社が提供しているBRIDGEはSNSアカウントのコンサルティングサービスです。Instagramだけでなく、TikTokやYouTubeなど幅広く支援しています。支援内容は企画、クリエイティブ制作、投稿、効果測定など一気通貫で行っていることが特徴です。

また、BRIDGEとは他にインフルエンサーを活用したマーケティング支援NINARYも特徴的なサービスです。

引用:https://ninary.jp/

費用BRIDGE、NINARYともに問い合わせの際に見積もりが提示されます。BRIDGEに関しては提供プラン例が公開されています。

費用

料金プラン例
  • フォロワー増加プラン(キャンペーンや広告配信を活用):100万円〜
  • Instagramコマース化プラン(SHOP機能を活用した購買促進):100万円〜

BRIDGE、NINARYともに問い合わせの際に見積もりが提示されます。BRIDGEに関しては提供プラン例が公開されています。

9.株式会社ウィズワーク

引用:https://withwork.co.jp/service/snsoperation/

株式会社ウィズワークはTwitter、Instagram、Facebookに特化した運用代行サービスを行っています。

特徴

運用方針の決定から実際の運営業務、効果測定など一気通貫で行います。

そして、同一の投稿内容を他のSNSアカウントに展開する場合は1アカウントにつき+5万円/月で提供しているのが特徴的なサービスです。

費用

料金プラン
  • ライト:20万円(税別)/月
  • スタンダード:30万円(税別)/月
  • カスタム:50万円(税別)/月

3つの料金プランがありどれも初期費用はかかりません。

10.テテマーチ株式会社

引用:https://tetemarche.co.jp/account-counsul/

テテマーチ株式会社は自社開発のInstagram分析ツールSINISを活用した分析力を生かしSNSの運用代行を行っています。

特徴

一気通貫のサポートや分析力といった特徴がありますが、その他にインハウス支援があることが特徴です。運用代行をしていく中で、クライアントがゆくゆくはインハウス化を実現できるようにサポートするプランが用意されています。

費用

料金プラン
  • インハウスサポートプラン
    初期費用:50万円
    月額費用:40万円〜
  • オペレーションサポートプラン
    初期費用:50万円
    月額費用:60万円〜
  • トータルサポートプラン
    初期費用:50万円
    月額費用:100万円〜

3つの料金プランが用意されています。

まとめ

おすすめのInstagram運用代行会社を10社紹介しました。企業によってサービス内容が異なるため、自社でどの作業を依頼するのかを明確にすることが重要です。

そして、明確にした後に本記事を参考に運用代行会社を選択してください。